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How Apple’s Secretive Gym Is Shaping Its Activity-Tracking Algorithms

アップルが社内ジムでAIをこっそり開発中

使い道のないアップル・ウォッチはこの秋、大きく生まれ変わります。アップルは何年も前から、社内のフィットネス施設でさまざまなデータを収集してきました。 by Rachel Metz2017.07.18

Starting in the fall, the Apple Watch will be able to communicate with gym equipment to track your workouts, as this image from the company shows. To build the algorithms behind this activity tracking, Apple has a secretive AI gym where it gathers data from employee testers.
この秋から、アップル・ウォッチはジムのトレーニングマシンとデータをやり取りし、ユーザーのトレーニング状況を追跡できるようになる。身体活動追跡アルゴリズムを作るために、アップルには社外秘の人工知能(AI)開発用ジムがあり、そこでは従業員の協力を得てデータを収集している。写真はアップル提供。
Apple

アップルが極秘にフィットネス研究所をカリフォルニア州のクパチーノ・キャンパスに設置してから数年が経つ。今週、アップルはあらゆる種類の身体活動(陸上も水中も)を研究する手法を、少しだけ公開した。アップル・ウォッチ(Apple Watch)で身体活動を追跡するためのアルゴリズムの構築を目的としたものだ。

アップルのフィットネス&ヘルステクノロジー担当ジェイ・ブラニック役員は7月11日、アップルのジムはどこよりも豊富な生体計測データを蓄積しているはずだと語った。この施設は2015年にアップル・ウォッチが発売される以前に作られ、ボランティアの従業員がモルモット役をしている。アップルは呼吸代謝測定装置を最も多く購入している企業でもあり、酸素摂取量を記録管理するために使用している。ブラニック役員によると、現在アップルには呼吸代謝測定装置が50台あり、その半数がポータブルタイプで、水泳やサイクリングといったアクティビティに対して活用できるという(さらに従業員が毎日自転車に乗る際に、警備員を同行させ実際に装置を使っていると付け加えた)。

水泳は屋内のインフィニティ・プール(外縁が水で覆われ見えないようにしてある豪華プール)で行う。ブラニック役員によると、監察結果から、人は思っているほど実際には泳がないことがわかったとのことだった。毎日のように泳ぐ人ですら、クロールと平泳ぎの違いを計測するのは困難だという。

とはいっても、このデータ・ジムにやって来る全員が体を動かすわけではない。

「たとえばある日は、座っている間のカロリー消費量を測ります。それも把握する必要がありますので」(ブラニック役員)。

ブラニック役員は、アップルが少人数の記者を招いて7月11日に開催した発表会の席で、AIジムについて語った。アップルと複数の外部開発者による技術発表では、アップル・ウォッチにもうすぐ搭載される最新の健康管理、フィットネス機能が紹介された。アップル・ウォッチを直接ランニングマシンと無線接続し、トレーニングの様子を追跡する機能も含まれる。今年の秋に新しいアップル・ウォッチ用OS、WachOS 4と、対応するトレーニングマシンが発売されるのに合わせて利用できるようになる。

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レイチェル メッツ [Rachel Metz]米国版 モバイル担当上級編集者
MIT Technology Reviewのモバイル担当上級編集者。幅広い範囲のスタートアップを取材する一方、支局のあるサンフランシスコ周辺で手に入るガジェットのレビュー記事も執筆しています。テックイノベーションに強い関心があり、次に起きる大きなことは何か、いつも探しています。2012年の初めにMIT Technology Reviewに加わる前はAP通信でテクノロジー担当の記者を5年務め、アップル、アマゾン、eBayなどの企業を担当して、レビュー記事を執筆していました。また、フリーランス記者として、New York Times向けにテクノロジーや犯罪記事を書いていたこともあります。カリフォルニア州パロアルト育ちで、ヒューレット・パッカードやグーグルが日常の光景の一部になっていましたが、2003年まで、テック企業の取材はまったく興味がありませんでした。転機は、偶然にパロアルト合同学区の無線LANネットワークに重大なセキュリテイ上の問題があるネタを掴んだことで訪れました。生徒の心理状態をフルネームで記載した取り扱い注意情報を、Wi-Fi経由で誰でも読み取れたのです。MIT Technology Reviewの仕事が忙しくないときは、ベイエリアでサイクリングしています。
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