2004年、カリフォルニア州の有権者の60%近くが、ジョージ・W・ブッシュ大統領による連邦資金の禁止に対する民主的な抵抗として、30億ドルをES細胞研究に充てる州民投票法案を承認した。
トランプ政権が、世界の化石燃料への依存を削減できる重要な公的研究分野であるエネルギー技術への大幅な予算削減を提案する中、カリフォルニア州の著名人たちは、州は今日、2004年と同様の反乱を起こすべきだと主張している。
カリフォルニア工科大学のネイサン・ルイス教授(化学)は、カリフォルニア州の幹細胞センター(Stem Cell Agency)の設立により、その後10年間近く、州は世界をリードする科学者たちを招聘し、その分野で多くの研究ができたと述べている。
「幹細胞センターの設立は、目の前にある好機の素晴らしい実例です。この機会を捉えられれば、現在の取り組みの強化、研究開発の促進ができるでしょう」とルイス教授は話す。ルイス教授はクリーンなソーラー燃料を生み出すため、カリフォルニア工科大学とローレンス・バークレー国立研究所とが連携している人工光合成共同センター(JCAP:Joint Center for Artificial Photosynthesis)の主任研究員でもある。
トランプ政権の2018年度予算案では、米国エネルギー省の研究プログラムから約30億ドルが削減される。そのうちの約10億ドルは、JCAPやその他の「イノベーション・ハブ」に資金を提供している科学局からの削減だ。一方、エネルギー効率・再生可能エネルギー局からの約15億ドルの削減と野心的なARPA-Eプログラムの廃止は、カリフォルニア州のローレンス・バークレー国立研究所とローレンス・リバモア国立研究所における太陽光、バイオエネルギー、車両技術プログラム全体に影響するだろう。
議会はホワイトハウスによる最も極端な予算削減案の多くに反対するだろう。しかし、それでもなおホワイトハウスの提案は、幹細胞センターと同様のクリーン・ …