KADOKAWA Technology Review
×
【3/14東京開催】若手研究者のキャリアを語り合う無料イベント 参加者募集中
オープンソースでカワイイ♥音声アシスタントが登場
MYCROFT
カバーストーリー 無料会員限定
An Open-Source (and Cute) Alternative to Amazon Echo

オープンソースでカワイイ♥音声アシスタントが登場

アマゾン・エコーのようなホームアシスタントが米国で人気だ。あるスタートアップ企業が手掛ける「かわいい」音声アシスタントの狙いは、デバイスへの組み込みにある。 by Rachel Metz2017.05.31

Mark 1は、1980年代のクロック・ラジオとCG映画の主人公「ウォーリー( WALL-E)」が合体したような見た目で、低い声のイギリスなまりでロボットのようにしゃべる。アマゾン・エコーとはまるで別物だ。しかし開発元のスタートアップ企業マイクロフト(Mycroft)が狙っているのは、あらゆるデバイスで動作し、思い通りに改造できる音声対応アシスタントを求めているハッカーや学生、企業に、アマゾン・エコーのような魅力を感じてもらうことだ。

音声対応デジタル・アシスタントは近年では数多く出回っている。アマゾン・エコーはアマゾンの音声アシスタント「アレクサ」が動作する電子機器だが、ほかにもアップルのSiri、マイクロソフトのコルタナ(Cortana)やグーグル製の音声アシスタントもある。ただ、こうした音声アシスタントにオープンソースは皆無で、いくら幅広いデバイスに対応したスキルを持った開発者でも、ソフトウェアのコードを改造することはできなかった。

Mark 1で動作する音声アシスタント・ソフトウェアは、社名と同じ「Mycroft(マイクロフト)」という。マイクロフトは大企業のデジタル・アシスタントと競合するつもりはない、とジョシュア・モントゴメリーCEO(最高経営責任者)は話す。音声アシスタントの民主化、つまり学校の自由研究に取り組む子どもから、オープンソースの音声認識テクノロジーをコールセンターで活用したい企業まで、誰もが利用して改造できるようにすることがマイクロフトの狙いなのだ。Mycroftは個人ユーザーや開発者は無 …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. One option for electric vehicle fires? Let them burn. EV電池火災、どう対応?「燃え尽きるまで待つしかない」と専門家
  2. Promotion Innovators Under 35 Japan × CROSS U 好評につき第2弾!研究者のキャリアを考える無料イベント【3/14】
  3. One option for electric vehicle fires? Let them burn. EV電池火災、どう対応?「燃え尽きるまで待つしかない」と専門家
▼Promotion
U35イノベーターと考える 研究者のキャリア戦略 vol.2
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2025年版

本当に長期的に重要となるものは何か?これは、毎年このリストを作成する際に私たちが取り組む問いである。未来を完全に見通すことはできないが、これらの技術が今後何十年にもわたって世界に大きな影響を与えると私たちは予測している。

特集ページへ
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を発信する。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る