フェイスブックが人工知能(AI)分野のさまざまな技術を組み合わせ、機械の会話能力を飛躍的に高める可能性を秘めたプラットホームを発表した。
「パーレイ(ParlAI)」と呼ばれるフレームワークは、会話型AIシステムを簡単に構築する方法と、機械との対話に関わるさまざまな手法を研究者に提供する。パーレイを使えば開発者は、予想外の質問をされてもそう簡単に固まらないチャットボットを、今までよりは楽に構築できるようになるはずだ。現在世の中に出回っているチャットボットには、フェイスブックが作ったものも含めて不満の声が多い。どれもあまりにも融通が利かず、ちょっとしたことでまごついてしまうのだ。
長期的にはパーレイは、自然言語研究を飛躍的に加速させることを目標としている。システムの開発と、さまざまな他の手法との比較評価に要する作業負担を減らすことができるからだ。
パーレイには、スタンフォード大学、マイクロソフト、フェイスブックが蓄積した質問と回答の事例を含む、20を超える自然言語のデータ・セットが組み込まれている。 また、主要な機械学習ライブラリーを利用することも可能だ。AI研究の分野では、さまざまなタイプの質問に答えるといった、複数の異なることを同時に学習できるアルゴリズムの開発が重要な課題の1つとされている。 …