チャットボットの圧倒的な進化を目指すフェイスブックの野望
コネクティビティ

Facebook Wants to Merge AI Systems for a Smarter Chatbot チャットボットの圧倒的な進化を目指すフェイスブックの野望

フェスブックが発表した「パーレイ(ParlAI)」は、臨機応変に対応できるチャットボットの構築を支援するフレームワークだ。「まともな会話ができない」という現在のチャットボットの抱える不満を解消できるのだろうか。 by Will Knight2017.05.18

フェイスブックが人工知能(AI)分野のさまざまな技術を組み合わせ、機械の会話能力を飛躍的に高める可能性を秘めたプラットホームを発表した。

「パーレイ(ParlAI)」と呼ばれるフレームワークは、会話型AIシステムを簡単に構築する方法と、機械との対話に関わるさまざまな手法を研究者に提供する。パーレイを使えば開発者は、予想外の質問をされてもそう簡単に固まらないチャットボットを、今までよりは楽に構築できるようになるはずだ。現在世の中に出回っているチャットボットには、フェイスブックが作ったものも含めて不満の声が多い。どれもあまりにも融通が利かず、ちょっとしたことでまごついてしまうのだ。

長期的にはパーレイは、自然言語研究を飛躍的に加速させることを目標としている。システムの開発と、さまざまな他の手法との比較評価に要する作業負担を減らすことができるからだ。

パーレイには、スタンフォード大学、マイクロソフト、フェイスブックが蓄積した質問と回答の事例を含む、20を超える自然言語のデータ・セットが組み込まれている。 また、主要な機械学習ライブラリーを利用することも可能だ。AI研究の分野では、さまざまなタイプの質問に答えるといった、複数の異なることを同時に学習できるアルゴリズムの開発が重要な課題の1つとされている。 …

こちらは有料会員限定の記事です。
有料会員になると制限なしにご利用いただけます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。