フェイクニュースがあふれる時代に、暗号技術者でジェイコブズ・テクニオン・コーネル(ニューヨーク、コーネル大学とイスラエル工科大学が共同で設立した大学院大学)のアリ・ジュールス教授は、インターネットで最も信頼できる情報を提供するオンライン・サービスを立ち上げようと準備している。5月15日に公開する予定の「タウン・クライアー(Town Crier)」は、人間ではなく機械にとって意義のあるものだ(日本版編注:この記事のオリジナルは米国現地時間5月11日に公開された。その後、タウン・クライアーは予定どおり5月15日に公開された)。
スマート・コントラクトの欠点は、参照する取引データがスマート・コントラクトと同じくらい正しいことが前提となっていることだ。この点がスマート・コントラクトを使ったさまざまなアイデア実用化の発展を制限していると、ジュールス教授は話す。スマート・コントラクトがWebからの取引データを受け付けないのは、既存システムには取引データが改ざんされていないことを検証する方法がないからだ。「きちんとした取引データ・ソースがないので、実行できるスマート・コントラクトは限られています」。
5月15日から始まるタウン・クライアー・サービスと同名のソフトウェア「タウン・クライア …