KADOKAWA Technology Review
×
This Robot Will Haul Up to 1,500 Kilos Around a Warehouse for Nine Hours without Stopping

ロボット導入でフォークリフト運転手の職がなくなる

フェッチ・ロボティクスの新型ロボットを導入すると、フォークリフト運転手の職がなくなりそうだ。棚から商品を取り出す仕事も、人間の作業を置き換えるロボットが間もなく登場する見込みだ。 by Jamie Condliffe2017.04.05

倉庫で重い荷物を移動させるなら、フォークリフトはもう古い。これからはロボットが指示どおり働く時代だ。

画像内のロボットは「フレイト500」。上位機種の「フレイト1500」とともに、フェッチ・ロボティクスの研究室から生まれた最新機種だ。フェッチ・ロボティクスを率いるメロニー・ワイズCEOはMIT Technology Reviewが2015年版イノベーター・アンダー35として選出したひとり。フェッチ・ロボティクスはここ数年、手ごろな価格の倉庫ロボットを開発してきたが、新登場の2機種の祖先は、車輪付きの小型ロボット「フレイト」(棚から商品を取り出す倉庫作業者の後をついて行く方式)だ。

一方、新ロボット2機種は、倉庫内の台車とフォークリフトを置き換えるべく設計された。機種名どおり、500kgと1500kgの貨物を運べる。フレイト1500は、パレット(フォークリフトで運ぶための木枠)に載って入庫している貨物を運べるように設計されている。貨物を載せると、ロボットは自分でコースを探し、ライダー(LIDAR:レーザーによる画像検出・測距装置)とステレオカメラを組み合わせて危険を避ける。1回の充電で最長9時間走行し、1時間で90%まで急速充電できる。

フェッチ・ロボティクスの新機種は、クリアパス・ロボティックス等の企業が開発した競合製品同様、購入できるようになる。ただし、どのロボットでも大きな箱を持ち上げるのは簡単でも、たとえばパックされた電池の次に洗剤ボトルを落とさずに取り出すのに必要な、繊細な運動能力等の機能はない。そのため、アマゾンのようなネット販売業者オンライン食料品店のオカドの倉庫で、ロボットは人間と共存している。

だが、人間の労働者とロボットの共存は長続きしそうにない。フェッチ・ロボティクスはロボット・ピッカー(取り出し装置)を設計済みであり、ドイツ企業マガジノには複数の異なる棚から品物を集められる機械があり、オカドは野菜を取り扱えるロボット・グリッパー(把持装置)を開発した。こうなると、ロボットが倉庫内の人間に取って代わり始めるのも時間の問題だ。

(関連記事:“35 Innovators Under 35: Affordable Robots for the Warehouse and Beyond,” “Inside Amazon,” “A Warehouse Worker’s Best Friend—or Replacement?”)

人気の記事ランキング
  1. The balcony solar boom is coming to the US 安全性は大丈夫? 米国で「バルコニー発電」がブーム
  2. The era of AI malaise AI閉塞感の時代、私たちはまだ何も分かっていない
  3. Here’s what you need to know about the cruise ship hantavirus outbreak クルーズ船のハンタウイルス感染、パンデミックを心配すべきか?
  4. It’s time to make a plan for nuclear waste 先送りされてきた「核のゴミ」問題、ブームの今こそ向き合え
タグ
クレジット Video courtesy of Fetch Robotics
ジェイミー コンドリフ [Jamie Condliffe]米国版 ニュース・解説担当副編集長
MIT Technology Reviewのニュース・解説担当副編集長。ロンドンを拠点に、日刊ニュースレター「ザ・ダウンロード」を米国版編集部がある米国ボストンが朝を迎える前に用意するのが仕事です。前職はニューサイエンティスト誌とGizmodoでした。オックスフォード大学で学んだ工学博士です。
MITテクノロジーレビューが選んだ、AIの10大潮流 [2026年版]

AIをめぐる喧騒の中で、本当に目を向けるべきものは何か。この問いに対する答えとして、MITテクノロジーレビューはAIの重要なアイデア、潮流、新たな進展を整理したリストを発表する。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューが選んだ、 世界を変える10大技術

MITテクノロジーレビューの記者と編集者は、未来を形作るエマージング・テクノロジーについて常に議論している。年に一度、私たちは現状を確認し、その見通しを読者に共有する。以下に挙げるのは、良くも悪くも今後数年間で進歩を促し、あるいは大きな変化を引き起こすと本誌が考えるテクノロジーである。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る