本イベントは若手研究者を応援することを目的として、大学院生・ポスドクなど研究者の方に参加を限定したイベントとなっています。ご自身が対象外の場合は、ぜひ対象の方へご共有ください。
研究機関としての大学の変化、資金獲得方法の多様化、パラレルキャリア、大学発ベンチャーの活性化など、研究者を取り巻く環境が変化する中、研究者にはいま、新しいキャリア戦略が求められています。MITテクノロジーレビューと一般社団法人クロスユーは共同で、次世代の研究者のキャリア戦略を考えるイベント「U35イノベーターと考える研究者のキャリア戦略」を2025年1月31日に東京・日本橋で開催します。
本イベントでは、MITテクノロジーレビューが認定した「U35イノベーター」から3人の登壇者を迎えます。スタートアップ、アカデミア、民間企業の最前線で活躍するイノベーターのこれまでの自身の経験について話を聞くとともに、それぞれの選択肢における研究やキャリア構築の進め方について、参加者全員でディスカッションします。研究室や大学組織の垣根を超えて、これからの研究者人生をどう過ごすか、ともに楽しく考えるイベントです。
参加無料ですので、ぜひお気軽にご参加ください。
▼当日のイベント内容
- イノベーター座談会:スタートアップ、アカデミア、民間企業の異なる立場で研究活動を続ける3人のイノベーターが、現在のキャリア選択につながるトピックを交えて語り合います。
- グループディスカッション:参加者をグループに分けて、登壇者にさらに深堀りして聞きたい内容をグループごとにまとめていきます。
- 全体ディスカッション:グループごとの質問を登壇者にぶつけ、突っ込んだ議論をしていきます。
- 懇親会:登壇者を含む参加者同士のカジュアルな交流タイムも設けています。軽食・飲み物をご用意します。
▼参加対象
航空宇宙分野などの理工系 若手研究者(大学院生、ポスドク等)
※本イベントは、大学院生・ポスドクなどの若手研究者限定のイベントとなります。
<こんな方を特に歓迎します>
- 大学院卒業後の進路について悩まれている方
- 研究を継続する方法について幅広く知りたい方
- 利用できる支援制度や支援策について知りたい方
- 他の研究室や大学に所属する先輩や同世代の考えを聞きたい方
▼一般社団法人クロスユー/cross Uとは?
宇宙ビジネスの中心地・日本橋を舞台に、加速する宇宙産業のオープンイノベーションを推進し、さらなる宇宙ビジネスの拡大を目指す共創プラットフォーム。大企業やアカデミア、スタートアップ企業、自治体など産学官の枠をこえた国内外の幅広い宇宙プレイヤーが集うイベントやプログラムを開催します。同時に、多彩な活動の場も提供。会員制によるコミュニケーションネットワークを構築し、新たな産業創出の土壌を広げていきます。
https://crossu.org/
▼ Innovators Under 35 Japanとは?
Innovators Under 35(35歳未満のイノベーター)は、才能ある若きイノベーターたちを讃え、その活動を支援することを目的とした、MITテクノロジーレビュー主催の世界的なアワードです。特定の分野や業界だけでなく、世界全体にとって重要かつ独創的なイノベーターを発掘、紹介することを使命としています。
https://events.technologyreview.jp/iu35/
■登壇者紹介
Tamir Blum(ブルーム タミル)【Innovators Under 35 Japan 2022選出】
輝翠TECH株式会社 CEO
”宇宙の技術を地上の課題解決へ。月面探査機の技術を応用した農業ロボットで人手不足を補う。”
Kisui TECHのCEO兼創設者であり、AGTECHにAIとロボティクス技術、宇宙ロボティクスのノウハウを導入することで、日本や世界の果樹農家をエンパワーすることを目指している。東北大学宇宙ロボット工学研究室にて、ローバーや脚式・クライミングロボットを含む様々な月面ロボットに強化学習やその他のAI技術を適用する研究に従事し、博士号を取得。UCLAで制御とロボット工学を専攻し、修士号を取得。フランスの国際宇宙大学、中国・北京の清華大学、スペイン・マドリードのUC3Mなど数多くの交換留学を経験したほか、カリフォルニアのSpaceX社やAerovironment社で働き、産業界でも経験を積んだ。
戴 岑容(タイ サンジョン)【Innovators Under 35 Japan 2022選出】
NEC ビジュアルインテリジェンス研究所 研究員
”SAR衛星画像に特化した高精度な画像認識技術を開発。自然災害による被害の迅速な把握を実現する。”
大学で情報科学を専攻後、NECに入社。衛星画像解析を通じて宇宙から実世界を理解し、地震・洪水などの広域災害被害を迅速に把握して救援・復興計画に役立てることを目指している。近年、大規模な自然言語モデルなどのAIは、膨大な訓練データを活用して驚異的な成果を上げているが、リモートセンシング分野では十分なデータ確保が難しい。こうした制約を克服するため、物理的な知見を積極的に統合してAIの性能を最大化する研究に取り組み、限られたデータ環境下でも高い信頼性と汎用性を両立させる手法の開発に努めている。
松永浩貴(まつなが ひろき)【Innovators Under 35 Japan 2022選出】
防衛大学校 応用科学群 応用化学科 講師
”「燃えない溶媒」を燃料にする推進剤を開発。安全かつ高性能なスラスターで宇宙開発を加速する。”
横浜国立大学環境情報学府環境リスクマネジメント専攻にて博士号を取得後,福岡大学工学部化学システム工学科の助教を8年半務め,現在は防衛大学校応用化学科の講師として,化学,安全工学,火薬学に関する教育研究を行っている。また,若手研究者や学生が参画する研究グループ「高エネルギー物質研究会」の座長であり,現在は「燃えるイオン液体(高エネルギーイオン液体)」に着目している。ロケットや小型人工衛星用の安全かつ高性能な新しい燃料として大いに期待できるものであり,実用化に向けた研究を推進している。
モデレーター:宮崎 早季 (みやざき さき)Ph.D.(社会学)
一般社団法人クロスユー 事業一課/一橋大学大学院社会学研究科
ハワイ大学エスニックスタディーズ学部を卒業後、一橋大学大学院社会学研究科において修士号を取得し、現在同研究科博士課程に在籍する歴史社会学研究者。専攻はハワイにおける日系人史であり、太平洋戦争下の強制退去とその記憶の政治、そしてセトラーコロニアリズムといった問題を主要な研究テーマとして研究を進めている。日本学術振興会科学研究費助成事業(若手B)の研究代表者も務め、その成果は学術論文や研究発表等を通して発表されている。 教育活動にも積極的に参画し、神田外語大学、法政大学、工学院大学において非常勤講師として教鞭を執り、国立国語研究所非常勤研究員や海外移住資料館勤務の経験から、歴史資料のアーカイブズ構築にも貢献してきた。 現在は一般社団法人クロスユーにおいて、アカデミアと国際連携の業務を担当している。