ダンスダンスレボリューション(DDR)は、20世紀の終わりに流行った有名なビデオゲームだ。登場時は新規性で大成功したが、その後20年近く過ぎた今でも、人気は続いている。
https://www.youtube.com/watch?v=j1syidFF4nw
DDRは、画面と、プレーヤーが足で操作をするダンス台を使うダンスゲームだ。台には4つのパッドがあり、プレーヤーは画面上の譜面に示される通りに、音楽に合わせてパッドにタッチする。つまり、プレーヤーは画面の要求どおりに音楽に合わせてダンスしなければならない。
DDRは、プレーヤーが独自のダンスを作って配布できる。長年に渡って、ファンは数多くの流行曲向けに巨大なダンス・データベースを作ってきた。
カリフォルニア大学サンディエゴ校のクリス・ドナヒュー研究員のチームは、この巨大なデータベースからアイデアを得て、深層学習機械に独自のダンスを作らせる訓練に使えないか、と考えた。
3月28日、研究チームはその手法を披露した。研究チームのシステム(「ダンスダンスコンボリュージョン」) は、ポップソングのRAW形式の音声ファイルを入力すると、ダンスのステップを生成する。つまり、音楽の振り付けができる機械だ。
DDRのルールは単純だ。音楽が流れるのに合わせて、プレーヤーは画面に表示された順番通りにダンス台のパッドにタッチする。各パッドは、オン、オフ、ホールド(またはフリーズ)、リリースの、どれかひとつの状態になる。4つのパッドは個別にタッチしたり、触れない状態になったりするので、音楽が再生されている間、どの瞬間でもステップの組み合わせは256通り(44)ある。
ゲームなので、ダンスには難易度が設定されている。ほとんどの曲には、リズムの分割スピードによって決まる5段階の難易度がある。初心者レベルでは、4分の1拍子か …