ノーベル化学賞を受賞した遺伝子編集技術「CRISPR(クリスパー)」を用いた世界初の治療法が2023年末、英国と米国でついに承認された。承認された治療法は「鎌状赤血球症」という希少疾患が対象だが、さらに幅広い疾患を対象とした治療法も臨床研究が進んでいる。本特集では、実用化された初の治療法誕生の舞台裏、CRISPRの医療への応用における今後の可能性を探り、遺伝子編集技術が私たちの生活にどのような変革をもたらすのかを考察する。
MITテクノロジーレビュー[日本版]eムック Vol.62 / 2024.06
特集:CRISPR療法実用化 遺伝子編集がもたらす医療革新
- 世界初のCRISPR療法、その知られざる誕生物語
- 「人生を変えた」遺伝子編集 治験参加患者が語ったこと
- 鎌状赤血球症治療、実用化でも新薬を模索する理由
- 世界一高い新薬が登場、425万ドルの価値はあるか
- ジェニファー・ダウドナ教授が語るCRISPRのこれから
- 遺伝子療法の可能性を広げるCRISPR技術の進歩
- 悪玉コレステロールを一生下げる 新しい遺伝子編集治療
- CRISPRでウイルス破壊、HIV治療で新戦略
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