ゴゴロ(Gogoro)のビジネスを一言で表すのは難しい。電動スクーターのメーカーなのだろうか。その通りだ。スクーターと自家用車産業向けのサードパーティーのバッテリー・メーカーなのだろうか。それも正しい。1日あたり約40万回の電池交換ができ、電力使用のピーク時には電気を送電網に返すこともできる、携帯用電池充電ステーションのネットワークなのだろうか。それも合っている。でも、それだけではない。
ゴゴロはスクーターだけでなく、スクーターに電力を供給するバッテリーも製造している。このバッテリーは、同社製スクーターだけでなく、ヤマハやスズキなどのスクーターにも搭載されている。また、バイクシェア・システムと同じように、レンタルで使えるオンデマンド・スクーターも保有している。だが、主役はなんといってもスマート・バッテリー・ステーションだ。
ゴゴロは現時点で、事業を展開している9カ国3000カ所にスマート・バッテリー交換ステーション約1万3000台を設置している。台湾の都市部では、今では、ゴゴロのバッテリーを交換できる場所のほうがガソリンスタンドよりも多い。月額約20ドルからのサブスクリプションで、利用者はスクーターのバッテリーを必要に応じて何 …