私たちが今日、接するものはすべて誰かによってデザインされている。1日に何時間も見つめるスマホ、日々の移動に使うクルマや電車、あるいは身に着けている服もそうだ。こうした「デザイン」という言葉の意味は、時代とともに変わってきた。今日的な意味の起源は、建築物の図面を描く行為にあるとされるが、さらにさかのぼると、もっと幅広い意味で「形を与える」という意味を持っていたという。AIなどのテクノロジーの進展や、多様性や持続可能性への対応によって、デザインの意味は再び変わりつつある。その一端を示す動きを紹介する。
MITテクノロジーレビュー[日本版]eムック Vol.50 / 2023.06
特集:再考「デザイン」 アイデアに形を与える力
- 「デザイン」の意味を再定義する
- 世界を変えるはずだった 「デザイン思考」のその後
- 現存する最古のメタバース、 ウルティマオンラインの教訓
- 「オルタナティブ義肢」 ムーブメントの先導者たち
- 新薬開発を根本から変える「AI創薬」の真価
U35 イノベーターの軌跡#02
- 御手洗光祐(大阪大学)
「実用」にこだわり続ける量子アルゴリズム研究者
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