サウジアラビア王国が設立した財団が、「老化」に関する基礎研究や抗老化医薬品の開発を支援する取り組みを始めたことが明らかになった。この財団は、年間10億ドルもの予算を持ち、現在、支援先を選定しているという。こうした「老化治療」技術の開発は、これまでもアマゾンやグーグルの創業者も多額の資金を投じるなど、しばしば注目されてきた。なぜ、大富豪たちは投資し、何を実現しようとしているのか?
今週のオーディオ・ムック(β)は、人類の究極の夢とも言われる「不老」への3つの取り組みを紹介する。
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今週の収録記事
不老を目指す富豪に新勢力、 サウジが年間10億ドルの アンチエイジング研究支援
石油王国サウジアラビアが豊富な資金を背景に、アンチエイジング(抗老化)医薬品の開発支援に乗り出す。最大で年間10億ドルの予算を持つ財団は同分野における最大のスポンサーになるかもしれない。
シリコンバレーの最後の野望 「若返り」を模索する 研究ベンチャーが始動
ジェフ・ベゾスやユーリ・ミルナーといったシリコンバレーの大富豪らが出資しているとされる、「若返り」をテーマにしたスタートアップ企業が立ち上がった。潤沢な資金を背景に、自由な発想で研究できる環境を約束し、米国や英国、日本などで研究者の採用を進めている。
読者が選んだ、次に来る技術 「老化時計」とは何か?
MITテクノロジーレビューが発表した「ブレークスルー・テクノロジー10」の読者投票(米国版)で、もっとも多くの読者から「次に来るテクノロジー」として挙げられたのが「老化時計(エイジング・クロック)」だ。研究はまだ道半ばだが、いずれ健康状態を把握する指標として健康診断で利用されるかもしれない。