新型コロナウイルス感染症のパンデミックが始まって、3月11日で2年が経った。世界中で多くの感染者と死者を出し、猛威を振るったウイルスはいまだ完全に収束していないものの、ワクチンや飲み薬の成果もあって多くの国で状況は落ち着きつつある。だが、世界を大きな混乱に陥れたこのウイルスの起源はいまだはっきりしていない。
今週のオーディオ・ムック(β)では、陰謀論も飛び交う新型コロナウイルスの起源をめぐる科学者たちの見解をお届けする。
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MITテクノロジーレビューは毎週、旬のテーマを設定し、編集部がピックアップした記事を「オーディオ・ムック(β)」として音声化してお届けします。家事や運動をしながら、通勤しながら、手がふさがっていても記事が読める「聴く」MITテクノロジーレビューをお楽しみください。
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今週の収録記事
新型コロナ、パンデミックから2年——世界に日常は戻ってきたか?
パンデミックが始まってから2年が経った。事態は好転しつつあるが、それでもなお、新型コロナウイルスのパンデミックは終わっていない。
新型コロナは市場で始まった——研究所流出説を著名科学者が否定する理由
新型コロナウイルスの起源をめぐって激しい議論が続いている。武漢のウイルス研究所からの流出を疑う声も多いが、アリゾナ大学のマイケル・ウォロビー教授は、武漢の海鮮市場がパンデミックの引き金となったとの確証を強めている。
新型コロナ研究所流出説、 研究者生命を賭けた ある科学者の闘い
新型コロナウイルスの起源をめぐって、中国の研究所からの流出の可能性を指摘したのは、米国の著名な研究機関で働く博士研究員(ポスドク)だった。当初は陰謀論と一蹴された主張は、彼女の粘り強い活動によって科学界のコンセンサスに変化をもたらしている。