MITテクノロジーレビューは、2月23日、2022年の「ブレークスルー・テクノロジー10」を発表した。ブレークスルー・テクノロジー10は2001年から続くMITテクノロジーレビューの恒例の特集企画で、近い将来、社会への大きな影響が予測される10の革新的なテクノロジーを、各分野の記者・編集者が専門家らへの取材に基づき選ぶ。
2022年のブレークスルー・テクノロジー10は以下のとおり。
- 新型コロナ飲み薬
- 実用的な核融合炉
- パスワードの終わり
- タンパク質構造のAI予測
- プルーフ・オブ・ステーク(Proof of Steak)
- 送電網向け「長持ち」蓄電池
- AIのための合成データ
- マラリアワクチン
- 炭素除去工場
- 新型コロナ変異株追跡
2021年10月に初めて承認されたマラリアワクチン「RTS,S/AS01」、グーグルの兄弟会社、ディープマインド(Deepmind)が開発したタンパク質構造を予測する人工知能(AI)、ビル・ゲイツ氏らからの多額の資金調達で注目されたベンチャー企業、コモンウェルス・フュージョン・システムズ(CFS)が手がける核融合発電などが選ばれた。また、いまだ完全な終息が見通せない新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連では、驚異的なスピードで開発された経口薬、オミクロン株など変異株を追跡する取り組みが入っている。
ブレークスルー・テクノロジー10の詳細な解説と関連記事は、準備が出来次第、日本版Webサイトにも順次掲載する。