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Our favorite stories of 2021

編集者・記者が選んだ
2021年の記事25選

MITテクノロジーレビュー[米国版]編集部のメンバーに、2021年に公開したすべての記事について振り返り、特に際立った記事を選んでもらった。 by MIT Technology Review Editors2022.01.03

年末年始は自らを振り返るのによい時期だ。一旦立ち止まって、困難な1年においてもよかったことに目を向け、祝福するのもよいだろう。

MITテクノロジーレビュー[米国版]編集部のメンバーに、2021年に公開したすべての記事について振り返り、特に際立った記事を選んでもらった(自分が担当した記事は除く)。同僚たちが手掛けた記事のうち、MITテクノロジーレビューで仕事をしているのが誇らしいと思えたものはどれだったのか? 以下にそのリストを紹介する。

MITテクノロジーレビューが記事を作る上で、何度も基準として取り上げたのが、カーレン・ハオによるフェイスブック(現在はメタに社名を変更)の調査記事だ

オーディエンス・エンゲージメント担当編集者のアビー・アイボリー=ガンジャは、この記事は「非常に人目を引くものだった」として、こう続けた。「私たちはテック企業を人の集合体としてではなく、巨大な組織やCEO(最高経営責任者)のイメージで捉えがちです。しかしカーレンは、同社で人工知能(AI)部門を率いるホアキン・キニョネロ・カンデラを通じて、フェイスブックにおける問題点を見事にまとめました。この記事はMITテクノロジーレビューで2021年に最もよく読まれた記事ですが、読んでみればそれも納得がいくと思います」。

ニュース担当編集者のシャーロット・ジーは言う。「この記事が3月に公開されたときには、衝撃的なニュースとなりました。フェイスブックが自社のアルゴリズムがどれほど人々を有害でヘイトに満ちたコンテンツに駆り立てるかを重々分かっていながら、あえて何の対策もとらないことを選んだ、その全貌を非常に詳細に描いたのです。なぜ何の対策もとらなかったのか? カーレンはいみじくもこうまとめています。『理由は簡単だ。フェイスブックでは、実行するか、しないかの意思決定は全て、たった1つの動機に基づいている。ザッカーバーグCEOの絶え間ない成長への欲求である』と。今、内部文書集『フェイスブック・ペーパーズ(Facebook Papers)』に照らしてこの記事を読むと、非常に先見の明があったと思います」。

フェイスブックはなぜ嘘とヘイトを許したのか? AI部門責任者を直撃

Joaquin Quinonero Candela
フェイスブックのAIアルゴリズムは、嘘やヘイトスピーチの温床を作り出した。そしてこの問題は、もはやアルゴリズムを開発した本人にも解決できなくなっている。

あなたも同意見かどうか、この記事を読んでみてほしい。そして読み終えたら、他にもどんな記事が2021年のヒット記事として選ばれたのか、チェックしてみてほしい。


マイケル・ライリー(米国版責任編集者)

「ムーアの法則」救う世界唯一のEUV装置企業、ASMLの苦難と挑戦

エンジニアリングの力を極限まで押し上げる、巨大で信じられないほど複雑な機械の話。チップ製造は簡単に書けるテーマではないが、クライブ・トンプソンにかかればお手のものだ。

シリコンバレーの最後の野望、「若返り」を模索する研究ベンチャーが始動

Death and Jeff Bezos
潤沢な資金を持つこの新しい「若返り」スタートアップの出資者にはジェフ・ベゾスやユリ・ミルナーなどがいると言われている。

「若者は金持ちになることを夢見て、金持ちは若返ることを夢見ていると言われている」。この心理に、ちょっと刺激的な科学と、ジェフ・ベゾスら億万長者の資金を組み合わせてできたのが、長寿研究という、うたかたの世界だ。アントニオ・レガラードが深掘りを試みた。

美顔フィルターは若い女の子のセルフイメージを変えつつある(日本版未掲載)

世の中には、私たちの買い物や政治的意見などに関する考え方に常に影響を及ぼそうとするアルゴリズムが存在することを、私たちは知っている。それでもなお、テイト・ライアン・モズリーによるこの記事は、今やあらゆるものに適用されるアルゴリズムによる「最適化」が、若い女の子の自分の容姿に対する意識の持ち方にどれほど深く浸透しているかを示すものだ。


ターニャ・バス(「人間とテクノロジー」担当上級記者)

Xプライズ創設者主催のイベントで集団感染、ニセ治療薬も販売か

アイリーン・グオはこのようなネタを見つけるだけでなく、テック業界の一部の人が暴露されたくないと思っていることを調べ上げてまとめるのが得意だ。この記事は3月に書かれたものだが、その後に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)否定者、蛇油療法、常識や安全よりエゴが優先する人々など、2021年内に現れることになったさまざま出来事を暗示するものだった。

過熱するNFTブーム、最後に笑うのは誰か?

NFT(非代替性トークン)関連の記事は、おしなべて排他的で皮肉をこめて書かれているような気がする。重要なトピックであるはずだが、普通の人にとって関心が持てる部分を見出すのが難しくなりがちだ。アビー・オルハイザーはこの点を突き、アートを創り生計を立てたいと願う非常に脆弱な一部の人たちが、いかに詐欺師の餌食になっているかを暴いている。

誰にとっても優しい場所、「フェミニストのネット」を模索する試み

conceptual illustration showing a hand holding a phone with long haircut silhouettes
女性にとってオンラインの生活は有毒で、ヘイトと性差別に満ちたものだ。ネット全体の仕組みを再検討すべき時だと言う活動家もいる。

2021年にもなってこのようなことを言わなければならないのは少し悲しいものがあるが、ご覧の通りだ。私が書き手としてこの記事を評価する点は、未来的フィクション風の書き出しだ。そして、これはもはやサイエンス・フィクションではないのだという気づきだ。読み手として評価する点は、シャーロット・ジーがインターネットの未来について純粋な希望と実践的な意見を持っていて、すべてが失われたわけではないと思わせてくれるところだ(「シャーロットはいつも明るい側面を見出してくれますね」とコピー主任のリンダも同意している)。


アビー・アイボリー=ガンジャ(オーディエンス・エンゲージメント担当編集者)

食肉加工大手も被害、「高額」狙いのランサムウェア攻撃が激化

私はパトリック・ハウエル・オニール が書いたこの記事がとても気に入った。ランサムウェアの世界をもう少し深く理解する助けとなったからだ。パトリックはまるで1万メートル上空から俯瞰したような視点を与えてくれるので、いつもありがたく思っている。

ポッドキャスト:価格決定アルゴリズムはいかに談合を学習するか(日本版未掲載)

dynamic ticket pricing concept
AIは利益最大化を図ったデジタル・カルテルの締結を学習するかもしれない。

価格決定アルゴリズムが談合を学習する話について話したポッドキャスト「我ら機械を信ず(In Machines We Trust)」のこの回のエピソードには圧倒された。ポッドキャスト・チームは、ウーバーの乗車料金やアマゾンの本の価格設定の裏側を見事に描き出した。複雑なことをわかりやすく説明してくれるので、全員の理解度が上がった。


エイミー・ノードラム(特別プロジェクト&オペレーションズ担当編集部長)

失敗に終わったFBI、ロシア、ウクライナのサイバー犯罪捜査の内幕(日本版未掲載)

conceptual illustration showing a police evidence board with reference to various people, places, and things in the story
ロシアとウクライナは世界最強のハッカー集団を捕まえるために協力し合うことを約束した。しかし、捜査は計画通りには進まなかった。

世界有数の法執行機関によるサイバー犯罪取り締まりの取り組みがなぜうまくいかなかったのかを描いた、ワクワクするような物語だ。詳細がきめ細かく描かれた重厚な報告となっており、読み進めるうちにまるで捜査の紆余曲折をすべて直に経験したような気持ちになる。最後にはFBI(連邦捜査局)捜査官の苛立ちが明らかになり、サイバー犯罪者に法の裁きを受けさせるのがなぜかくも難しいのかがよく分かるだろう。

スパコンで作った「本物の楽器の音」が開いた音楽の新境地

ミュージシャンが物理の法則に逆らった、現実世界では存在しえないような楽器を創ったり演奏したりすることを可能にするソフトウェアが、いかに音楽を創る意味を変えつつあるかという、ちょっと楽しいお話だ。ある研究グループが実際の楽器を非常に正確に模倣するソフトウェアの設計に苦心して取り組む中、実際のミュージシャンたちがこれを手にしていじり始めたところ、まったく逆のものができてしまったという面白い裏話もあった。

採用ツールのバイアス問題、AI監査人は解決できるか

AIのバイアスに関してはこれまで多くの記事が書かれてきた。一つ考えられる解決策として、根底にあるアルゴリズムのバイアスについて監査することがある。AI監査のコンサルティングをする小規模産業が誕生したが、完璧からはほど遠い。この記事では、あるAI監査を分析し、このアプローチの限界を解説している。


ナイル・ファース(デジタル担当編集部長)

「意識を持つAI」の登場に人類はどう備えるか

2020年、ウィル・ダグラス・ヘブンは議論の的となっていた領域に足を踏み入れ、AIの分野で論争が過熱していた「汎用人工知能(AGI)への挑戦に意味はあるのか?」というトピックに挑んだ。2021年にはさらに踏み込んで、「機械が意識を持つことなど、実現しうるのだろうか」という問いを掲げることにした。精神の哲学を取り上げ、意識の性質に関する話を深掘りすることも厭わないこの記事は、機械が意識を持つためには何が必要かという問いから始まっている。しかし、最後は「もし機械が意識を持ったとして、人々はそれに気づくだろうか?」というさらに複雑な結論で締めくくっている。難解な哲学目当てに読んで、ついでにタコの逸話もどうぞ。

「不正な政治利用を許すな」、フェイスブックに黙殺されたある元社員の訴え

Sophie Zhang
フェイスブックでかつてデータサイエンティストとして働いていたソフィー・ジャンは、フェイスブックは世界的な政治的操作を可能にしている一方、これを止めるための取り組みをほとんどしていないことを暴露した。

カーレン・ハオが粘り強く取り組んできたフェイスブックの誤情報と、誤情報を拡散する企業(トロールファーム)に関する報告はいずれも称賛に値するが、この記事は特に秀逸だ。ソフィ―・ジャンはフェイスブックの内部告発者で、偽アカウントや「いいね!」がいかに米国外の国で政治家による世論操作を可能にし、選挙を妨害しうるかを暴露した。告発の内容についてはこれまでにも報じられているが、ジャンの人物像については書かれたことがなかった。カーレンは、「ジャンにとってなぜそれほど強い関心事だったのか、その理由は彼女のアイデンティティに結び付いている」ことを読者に示した。その物語を伝えることで、繊細さと思いやりにあふれた優れた人物描写が可能となった。


ジェームス・テンプル(気候・エネルギー担当上級編集者)

シンギュラリティ大学創設者、集会禁止でもリアルイベントを強行

snake oil remedy
ITの大御所ピーター・ディアマンディスが開催した高額な参加料を取るカンファレンスイベントでは、何十人もの参加者が新型コロナに感染した。ディアマンスはその後、ペプチド注射から羊水に至るまで様々な新型コロナの治療法を提供した。

私が気に入った今年のMITテクノロジーレビューの記事の一つは、地元の公衆衛生当局の命令に逆らって高額なビジネス・カンファレンス・イベントを開催した挙句、スーパースプレッダー・イベントとなってしまった事件に関するアイリーン・グオのスクープだ。このイベントは、新型コロナウイルス感染症のワクチンの会社を共同で創業した、有名なシリコンバレー起業家が開催したものだった。丹念な取材に基づくこの記事は、イベントの前に発せられた警告について、さらに、イベント後の新型コロナ感染に関して情報を統制する企みがなされたことも含めた結末について細部にわたって伝えた。

新型コロナ研究所流出説、研究者生命を賭けたある科学者の闘い

アントニオ・レガラードはアリナ・チャン博士の人物像に関する必見の記事を書いた。ブロード研究所の博士研究員であるチャン博士は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は中国の研究所から流出した可能性があるという考えを復活させた。この記事ではチャン博士がいかにその可能性について調査し伝えたか、その中で怒りを買ったウイルス学者について、また彼女が受けた抵抗、さらには脅迫までも描いている。しかし、チャン博士の物語は究極的には、科学的な不確実性の性質に関する話であり、馬鹿げた陰謀論と憶測、活発な知的討論を要するありえそうもないアイデアの間の境界線は時として曖昧だという話でもある。


シャーロット・ジー(ニュース担当編集者)

「陰謀論者」で片付けない、ワクチン未接種者との対話のヒント

ワクチンに関する対話は極めてリスクの高い賭けであり、この論争は多くの家族の内側で辛い断絶を生んでいる。多くの人々はワクチン接種をパンデミックから逃れる唯一の有意義な道であり、大切な人の健康を守る主な手段とみなしている。そのため、見解が異なる人を見ると非常にいらだたしいものだ。思慮に富み、入念な取材に基づいたターニャ・バスのこの記事は、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種を望まない人も人であることに変わりはないこと、説得を試みる甲斐はあるかもしれないが、その際は相手を尊重すべきだということをタイムリーに思い起こさせてくれた。相手を怒鳴りつけて説得に成功した人はいない。

「インスタ・フェイス」が助長するカラリズムのメカニズム

Conceptual illustration of a young black woman's face with circles that zoom in on certain features, image is black and white with pink highlights
肌の色という古来の偏見の形が、現代のインターネットの時代にも隆盛している。

 

私たちの多くは、テクノロジーの多くが既存のバイアスを払拭せず、むしろ増幅させていることを知っている。しかし時折、この問題が思ったよりもさらに大きく、有害であることに気付かされる記事を目にすることがある。美顔フィルターがいかにカラーリズム(肌の色が濃い人に対する差別の形の一つ)を固定化しているかを明らかにしたこの記事は、まさにその一つだ。記事を読んで私は悲しくなり、心配になり、そして何よりも腹が立った。

この記事はテイト・ライアン・モズリーが4月に書いた、美顔フィルターが若い女の子のセルフイメージに及ぼす影響に関する秀逸な記事の姉妹編として読むことができる(し、そのように読むべきである)。


アイリーン・グオ(特集・調査担当上級記者)

世界で一番美しいのは誰? AIが絶対的基準になる日

conceptural illustration of 4 quadrants showing different people's faces with details called out for scoring
コンピューターは人々の見た目をランク付けする。その結果は人々の行動や、見かける投稿、考え方に影響を与えている。

テクノロジーやテクノロジー・プラットフォームがいかに美の捉え方に影響を及ぼしているかに踏み込んだテイト・ライアン・モズリーの一連の記事はすばらしかった。3本とも優れた記事で一読の価値がある(「美顔フィルターは若い女の子のセルフイメージを変えつつある」、「『インスタ・フェイス』が助長するカラリズムのメカニズム」、「世界で一番美しいのは誰? AIが絶対的基準になる日」)。関連するポッドキャストのエピソードも同様だ。テイトが記事の中に自分自身の話を共感しやすい形で取り入れていく姿勢がとてもいい。「世界で一番美しいのは誰? AIが絶対的基準になる日」では、読者も同様に抱いているであろう疑問を投げかけ、ビューティー・テックがコミュニティによって及ぼす影響の微妙な違いについても共感性高く掘り下げている。また、このような「女性+テック」問題を深掘りしたことも特筆すべきことである。今後も、もっとやってもらいたいものだ!

米でも「動かないシステム」、ワクチン予約サイトで混乱

カット・ファーガソンがタイムリーに上手くまとめた、米国疾病予防管理センター(CDC)が作った驚くほど高価でムダなワクチン接種予約サイト「VAMS(ワクチン接種管理システム)」に関する調査記事は、MITテクノロジーレビューが最も得意とするタイプのものだ。この記事は、パンデミックにおける当時の段階の時点で誰もが抱いていた、なぜワクチン接種の予約があまりにも困難なのかという疑問に答えるものであった。カットが専門とするヘルステックの深い知見、そして優れた調査と報告のスキルにより、すばらしい深さと緻密さでまとめられていた。政府のテクノロジーという本来もっと精査されるべき領域に光を当てており、フェイスブックにメスを入れた記事ほど華はないが、重要度においては決して引けを取らない記事だ。


テイト・ライアン・モズリー(デジタル権利・民主主義担当記者)

カーボン・オフセットの闇、気候対策の優等生で判明したゴースト・クレジットの実態

Conceptual illustration
新しい研究によると、カリフォルニアの気候政策は、二酸化炭素の削減に実際には貢献していない最大3900万のカーボンクレジットを生み出したことが明らかになった。だが、企業はこれらの森林オフセットを購入すれば、とりあえず、さらなる汚染を正当化できる。

プロパブリカ(ProPublica)のリサ・ソングとの共同作業によるジェームス・テンプルのこの調査記事は、カリフォルニア州のカーボン・オフセット・プログラムに関する重要な報告となった。この調査により、企業は同プログラムをゲーム化し、プロジェクトの気候変動目標を台無しにしていることが分かった。とてつもなく複雑なテーマだが、ジェームスとリサは分かりやすい解説にまとめてくれた。私にとって今年最も学ぶことが多かった記事かもしれない。また、ディテールを深掘りして、管理報告の問題や同プログラムがいかに先住民部族に影響を及ぼしているかについても切り込んでいる。

タリバンの手に渡ったアフガン生体認証データ、その恐るべき実態

アイリーン・グオとヒクマット・ノーリの手による、この印象深いレポートは、米軍のアフガニスタン撤退以降にタリバンが手にする可能性が高いツールに関し、人々が知りたがっていた証拠を固めるものであった。政府に監視ツールを提供した後、悪人の手に渡ってしまう危険性を伝える、重要な歴史上の教訓となるだろう。

これが予期できなかったはずがない(日本版未掲載)

2021年1月6日に米連邦議会議事堂が襲撃・占拠された事件についてのアビー・オルハイザーの迅速な報告では、この出来事を、長い間集会をしていた勢力の延長線上にあるものと位置づけた。公開当時、襲撃に関連する論調は喧(かまびす)しくも不鮮明でよく分からないものだったが、この記事ではアビーの長年の記者経験により明瞭な分析がもたらされた。


ウィル・ダグラス・ヘブン(AI担当上級編集者)

AI界は変われるか? グーグルを解雇された研究者らの戦い

カーレン・ハオのこの記事では、世界で最も強力なテクノロジーであるAIが世界で最も力を持つ企業に急速に独占されつつある現状に抵抗するAI研究者たちの期待と不安を描き、この運動が生まれた舞台裏を案内してくれる。

米セキュリティ企業、UAEにアイフォーンのハッキング・ツール販売

他の調査ジャーナリストらの羨望の眼差しを集めたスクープ記事。パトリック・ハウエル・オニールは、他の記者がなしえなかった、他国の諜報機関にサイバー兵器を売る企業を暴くことに成功した。闇に包まれたサイバー・セキュリティの国際的な取り組みをこれほど見事に露わにした記事は少ない。

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