乾燥した3つの湖床にまたがる高標高都市・メキシコシティを特徴づけるのは、水の去来だ。メキシコシティでは、雨季には洪水が発生し、乾季には干ばつが起こる。
2100万人の人口を有するメキシコシティでは、地中の帯水層から汲み上げる水の量が、降雨による補充量を上回っている。その結果、過去1世紀の間に地盤は約12メートル沈下し、岩底に突き当たるまでにあと30メートル沈むと推定されている。乾燥した地域であるほど、建物が地震の被害を受ける危険性も高まる。
多くのメキシコシティ住民は、水を利用するために自宅の水道に頼ることができない。2020年、メキシコシティは給水トラックに400万ドル以上を支出し、住民はボトルウォーターのために約1億8700万ドルを費やした。
科学者らの推測によると、気候変動がこうした問題を悪化させる可能性が高いという。
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