KADOKAWA Technology Review
×
Facebookログイン終了のお知らせ(2026/3/31 予定)
NASA探査機「ルーシー」が挑む、太陽系の最初期を訪れる12年の旅
NASA/Bill Ingalls
宇宙 無料会員限定
This NASA spacecraft is on its way to Jupiter’s mysterious asteroid swarms

NASA探査機「ルーシー」が挑む、太陽系の最初期を訪れる12年の旅

NASAの探査機「ルーシー」が、10月16日にフロリダ州ケープ・カナベラルから打ち上げられた。ビッグバン以来比較的変化がないとされる木星周辺エリアの小惑星群を調査することで太陽系の歴史を探る旅が今、始まろうとしている。 by Tatyana Woodall2021.10.18

米国航空宇宙曲(NASA)の探査機「ルーシー(Lucy)」が、12年間にわたる旅の序章を開始した。この探査機の名前は、人類という種の混沌とした起源について知見をもたらしたことで有名な人類祖先の化石人骨の名前にちなんでいる。

10月16日早朝に「アトラスV(Atlas V)」ロケットでケープ・カナベラルから打ち上げられたルーシーは、ビッグバン以来比較的変化がないとされる木星周辺エリアの小惑星の調査へと向かっている。太陽光で電力を得る宇宙船として、史上最も太陽から遠く離れた場所を探査する予定だ。

「ルーシーは、太陽系の惑星の進化についての私たちの理解を大きく変えることでしょう」。ルーシー計画の幹部の1人、アドリアナ・オカンポ博士は10月14日に開かれた科学メディア向け説明会でそう述べた。

ルーシーの推進力は主に液体燃料から得られるが、搭載機器は2つの巨大な太陽光パネルにより生成される電力によって作動する。ルーシーのテクノロジーは、火星探査機「マーズ・オデッセイ(Mars Odyssey)」や着陸船「インサイト(InSight)」、探査機「オシリス・レックス(OSIRIS-REx)」といった過去のミッションをその基礎に置ものだ。

ルーシーのミッションは、火星と木星のあいだで太陽の周りを回る密集群の中の1つの小惑星を …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. Promotion Emerging Technology Nite #36 Special 【3/9開催】2026年版「新規事業の発想と作り方」開催のお知らせ
  2. EVs could be cheaper to own than gas cars in Africa by 2040 アフリカでEVがガソリン車より安くなる日——鍵は「太陽光オフグリッド」
  3. RFK Jr. follows a carnivore diet. That doesn’t mean you should. 「肉か発酵食品しか食べない」米保健長官が目指す「健康な米国」
  4. Why EVs are gaining ground in Africa アフリカ初のバッテリー工場も建設中、「次のEV市場」は立ち上がるか?
MITテクノロジーレビューが選んだ、 世界を変える10大技術

MITテクノロジーレビューの記者と編集者は、未来を形作るエマージング・テクノロジーについて常に議論している。年に一度、私たちは現状を確認し、その見通しを読者に共有する。以下に挙げるのは、良くも悪くも今後数年間で進歩を促し、あるいは大きな変化を引き起こすと本誌が考えるテクノロジーである。

特集ページへ
AI革命の真実 誇大宣伝の先にあるもの

AIは人間の知能を再現する。AIは病気を根絶する。AIは人類史上、最大にして最も重要な発明だ——。こうした言葉を、あなたも何度となく耳にしてきたはずだ。しかし、その多くは、おそらく真実ではない。現在地を見極め、AIが本当に可能にするものは何かを問い、次に進むべき道を探る。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る