KADOKAWA Technology Review
×
カバーストーリー 無料会員限定
How Robots Will Transform FedEx

フェデックスは
音声アプリと自律トラックで
配達を自動化

フェデックスが、音声アプリやドローン、ロボット、自律トラック等の最新テクノロジーをどう配送事業に組み込むかの一端を明らかにした。 by Elizabeth Woyke2017.02.06

間違いなく確実に、荷物を一晩で届けるとき、フェデックスは荷物をロボットで配達するようになるかもしれない。

フェデックスのロブ・カーター最高情報責任者(CIO)によると、巨人配送企業フェデックスは、一般道を人間のドライバーなしで走行し、配達できる小型車を検討中だという。

カーターCIOは、フェデックスのさまざまな事業会社(220カ国で営業する飛行機・トラックによる速達配送サービス、企業・家庭間の陸送サービス等)のテクノロジーに関わるテーマ全体を設定している。カーターCIOは最近、人工知能とロボット工学等、フェデックスの新興テクノロジーの取り組みに関して、MIT Technology Reviewの取材に応じた。フェデックスによる新興テクノロジーへの投資は、数兆ドル規模の物流市場を産み出す可能性があり、私たちが小包を送ったり、受け取ったりする方法や、世界規模で大量に所有する車両の調達先まで、大きな影響があるだろう。

たとえば、アマゾン・エコーやグーグル・ホームといったバーチャル支援デバイスに話しかけ、フェデックスで荷物を発送できるようになるかもしれない。カーターCIOによると、フェデックスはAI対応のアレクサ用アプリを開発中で、最終的には「アレクサ、発送を準備して」といった命令を理解できるようにするつもりだ。

「人間は話しかけるだけでよく、アレクサは梱包が終わったことを確認する適切な質問をしてきます。その後、オフィスの入り口にトラックがやって来て、荷物を積み込み、発送するのです」という。フォームへの入力やメニューの検索といった面倒な手続きをなくすことで、アプリが発送プロセスを合理化し、顧客満足度を高められる。アプリは現在、開発の初期段階だ。

また、フェデックスは荷物の輸送方法をさらに自動化する …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. What’s on the table at this year’s UN climate conference トランプ再選ショック、開幕したCOP29の議論の行方は?
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年受賞者決定!授賞式を11/20に開催します。チケット販売中。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2024年版

「ブレークスルー・テクノロジー10」は、人工知能、生物工学、気候変動、コンピューティングなどの分野における重要な技術的進歩を評価するMITテクノロジーレビューの年次企画だ。2024年に注目すべき10のテクノロジーを紹介しよう。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る