フェイスブックと「密約」、テキサス州など10州がグーグルを提訴
テキサス州など10州によるグーグルに対する新しい訴訟には、フェイスブックと相互に恩恵を受けようとする密約や暗号化されたワッツアップのメッセージの閲覧許可といった、物議を醸す多くの主張が盛り込まれている。 by Eileen Guo2020.12.29
何が起きたのか?
テキサス州など共和党系の10の州が、グーグルに対して反トラスト法(日本の独占禁止法に相当)違反の疑いで提訴した。グーグルがフェイスブックとの反競争的合意などでデジタル広告業界を独占していると強く主張している。
訴状によると、グーグルは広告枠の購入者と販売者をつなぐだけではなく、入札による広告取引を支配し、自社独自の検索結果が有利になるように規則とアルゴリズムを操作しているという。これにより、グーグルは「投手、捕手、打者、審判の役を同時にこなしています」と、テキサス州の司法長官は声明で主張している。
訴状で、グーグルとフェイスブックの共謀をどのように主張しているのか?
訴状では、グーグルとフェイスブックが交わした秘密の契約(コードネームはスター・ウォーズのキャラクターにちなんでつけられている)について説明している。契約は、ライバルである両社が共に利益を得られるように広告入札を操作するというものだ(コードネーム自体は黒く塗りつぶされていたが、ウォール・ストリート・ジャーナル紙が「ジェダイ・ブルー」だと明らかにした)。
「これほどの規模の競合2社によるいかなる協力に対しても、反トラスト法遵守の観点からもっとも慎重になるべきだった」と訴状では述べられている。「どうやら、そうしなかったようです」(テキサス州司法長官)。
グーグルはまた、フェイスブックとの共謀だけでなく、より小規模で脅威の少ないパブリッシャーを巧みに操り、入札ついてパブリッシャーを騙し、自社の優位性を確保したとされている。
グーグルがワッツアップのメッセージを盗み読みしてるのは本当か?
訴状で広範囲にわたって黒く塗りつぶさ …
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