動き出したバイデン次期政権の気候変動対策、CO2大気回収にも意欲
バイデン政権移行チームが政権の初期段階における優先課題を示す文書を公開した。気候危機対策として、ネガティブ・エミッション、バッテリー貯蔵、再生可能水素、先進原子力、建築材への研究開発費用の投資に言及している。 by James Temple2020.11.12
ジョー・バイデン次期大統領は時間を無駄にせず、気候変動対策の新たな流れを作ろうとしている。
主要なメディアがバイデン候補の当確を報じた翌日の11月8日、バイデンと次期副大統領のカマラ・ハリスの政権移行チームが、「気候危機対策」の青写真をはじめとする、政権の初期段階における優先課題を示す文書を公開した。
その詳細の大半は、バイデン次期大統領の包括的気候計画から直接引き出されたものとなっており、エネルギー、運輸、農業といった分野の全面的な見直しに1兆7000億ドルを投資するという内容だ。だが、バイデン次期大統領が「広範囲にわたる投資」を望んでいる分野の中には、少なくともひとつ新しいものが含まれている。それが「ネガティブ・エミッション技術」だ。
ネガティブ・エミッション技術とは、大気中 …
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