KADOKAWA Technology Review
×
トランプ大統領が退院、新型コロナガイドライン「無視」確実か
Joyce N. Boghosian/The White House via AP
カルチャー 無料会員限定
What's next for Trump? Ten days of isolation or the campaign trail?

トランプ大統領が退院、新型コロナガイドライン「無視」確実か

新型コロナウイルス感染症で入院していたトランプ大統領が退院した。11月の選挙が近く中、米国疾病予防管理センターが推奨する隔離ルールが守られるのか疑問だ。 by Antonio Regalado2020.10.08

米国のドナルド・トランプ大統領は10月5日、3日間の入院を経て午後6時30分にウォルター・リード陸軍医療センターを退院するとツイートした。

ここで問題となるのは、大統領選挙が大詰めを迎えているなか、トランプ大統領が政府の科学者の助言通りにホワイトハウスでの隔離を続けるのか、自分自身はルールを逸脱して活動を再開するのかということだ。

米国疾病予防管理センター(CDC)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者は以下の基準をすべて満たすまで「隔離」を続けるべきだとしている。

隔離とは、他人との接触を最低限に抑えることだ。トランプ大統領の場合は、少なくとも今後1週間、対面での会談、募金イベント、集会ができない。理由は簡単だ。患者本人が新型コロナウイルス感染症から回復しても、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を周囲に拡散し、他の人に感染を広げる可能性があると医師たちは考えているからだ。

「大統領は隔離すべきです」。ピッツバーグ大学医学部のワリド・ゲラッド教授(医療政策)は話す。

トランプ大統領が科学的助言にしたがうとすれば、大統領選挙の3週間前、つまり10月12日までの大半の時間を1人で過ごさなければならない。そうしなかった場合、大統領は他人を感染リスクに曝しているという批判を受ける可能性がある。

マーク・メドウズ大統領首席補佐官はフォックス・ニュースに対し、大統領は「通常の職務日程に戻る準備ができています」と語った。トランプ大統領はその後「すぐに選挙遊説を再開します!!!」とツイートした。

https://twitter.com/realDonaldTrump/status/1313243541959737349?s=20

しかし …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. Who’s to blame for climate change? It’s surprisingly complicated. CO2排出「責任論」、単一指標では語れない複雑な現実
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年受賞者決定!授賞式を11/20に開催します。チケット販売中。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2024年版

「ブレークスルー・テクノロジー10」は、人工知能、生物工学、気候変動、コンピューティングなどの分野における重要な技術的進歩を評価するMITテクノロジーレビューの年次企画だ。2024年に注目すべき10のテクノロジーを紹介しよう。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る