宇宙に関するニュースレター「 ジ・エアロック(The Airlock)」には毎週、担当のニール・V・パテル記者に読者からの質問が届きます。今週の質問は、「普通の人はいつ宇宙に行けるようになりますか?」です。
読者からの質問
「一般市民が宇宙に行ける可能性はどれくらいありますか?宇宙を手の届きやすいものにするために多くの取り組みがなされているのであれば、なぜ普通の人が宇宙に行くことがもっと後押しされていないのでしょうか」(コーリーより)
ニール記者の回答
この質問を読んで、ザ・シンプソンズ(日本版注:米国のテレビアニメシリーズ)のあるエピソードを思い出しました。米国の宇宙計画に対する国民の熱意の欠如に不満を抱く米国航空宇宙局(NASA)が、「普通の人」であるホーマーを宇宙に送ることで宇宙計画への支持を集めることを決定します。この人目を引くための行為は、結果的に、(カプセルにポテトチップスの袋をこっそり持ち込むことから始まる)ホーマーの悪ふざけによってナビゲーション装置が壊れてホーマーと乗組員が危うく死にかけるという、あわや大惨事の事態を招いてしまいます。
普通の人はホーマーよりも賢明ですが、(1994年に初めて放送され、宇宙飛行士のバズ・オルドリ …