混沌とした時代にあっても、より良い世界を目指して活動している人たちがいる。パンデミックと闘う医療専門家や、社会正義のために闘う一般市民、その他のさまざまな問題に対処するためにテクノロジーを活用しようと努力している人たちの姿は、心強いものだ。
このページに掲載されている35人の若いイノベーターの全員が、パンデミックと戦うために働いているわけではない。しかし、パンデミック以外にも、テクノロジーを使って人々を助ける方法を模索している。気候危機を解決しようとしたり、パーキンソン病の治療法を見つけたり、飲料水を必要としている人たちに届けようとしたりしている。
MITテクノロジーレビューは過去20年間、35歳未満のイノベーターのリストを発表してきた。若いイノベーターたちの取り組みにスポットを当て、今後10年間、テクノロジーが進むであろう方向性の少なくとも一部を示すことがリストの狙いだ。35歳未満のイノベーターには毎年500件以上のノミネートがあり、MITテクノロジーレビューの編集者は、人工知能、バイオテクノロジー、ソフトウェア、エネルギー、材料工学などの専門知識を持つ25人の審査員の審査を経て、100件のセミファイナリストを選ぶ。そして最終的に選出されたのが、ここにいる35人のイノベーターたちだ。