ツイッターは、アンドロイド向けスマホアプリで、新機能をテスト中だ。記事を読んでからリツイートするようにとユーザーに促す機能で、ユーザーがツイッター投稿のリンク先の記事を確認しないまま、リンクを含む投稿をリツイートしようとすると、「リツイートする前に記事を読んでみたいですか?」というポップアップ・メッセージを表示する。現時点では、アンドロイド版のツイッターの利用者を対象に、英語版のみで実施している。
ツイッターによると、今回の新機能は、「確かな情報を基にした話し合いの促進に役立ちたい」との考えから生まれたという。実際のところは、リツイートにある種のハードルを導入することで、暴動やクチコミ(バイラル)誤報の広まりを減速できるかもしれないということだ。ツイッターのケイヴォン・ベイクプール製品開発責任者は次のように述べている。「ツイッター上ではリンクや記事が口コミで容易に広まります。これは強力ですが、時には危険でもあります。ユーザーが自分で広めているコンテンツを読んでいない場合はなおさらです」。
ツイッターは運用を開始してからずっと、投稿コンテンツのモデレーションについては極めて慎重な姿勢を取ってきた。しかし、それは変わりつつあるようだ。より多くのツイートに対し、内容が虚偽である、または誤解を招く恐れがあるという警告を表示するようにし始めた。中でも注目すべきは、ドナルド・トランプ大統領の投稿に警告を表示したことだ。さらに、 敵対国が選挙や公開討論に影響を与えるために悪用する可能性がある偽アカウントの削除にも一層の力を入れている。今回の新たな試みは、積極性を増した同社の取り組みの最新例と言えそうだ。