「近すぎ」警告、AI企業が工場向けに社会的距離検知システム
知性を宿す機械

Machine learning could check if you're social distancing properly at work 「近すぎ」警告、AI企業が工場向けに社会的距離検知システム

著名な人工知能(AI)研究者が率いるスタートアップ企業が、監視カメラの映像から社会的距離の遵守を監視するシステムを開発した。「従業員と地域社会の安全」を守るためのものだと強調しているが、雇用主の統制権を強化する可能性もある。 by Karen Hao2020.04.21

元バイドゥの主任研究員であるアンドリュー・エンが立ち上げたスタートアップ企業 「ランディングAI( Landing AI)」は、新しい職場監視ツールを開発した。必要な距離を守らずに同僚に接近した際に警報を発するツールだ。

ランディングAIは4月16日、新たに開発した「社会的距離(ソーシャル・ディスタンス)検知機」を披露するデモ映像をブログに投稿した。画面の左側には市民が町を歩いている映像、右側には1人1人を点として示した鳥瞰図を表示し、市民同士が近付きすぎると赤色になる。ランディングAIは工場の製造現場などの職場環境での使用を想定しており、 フォックスコン(Foxconn)をはじめとする顧客企業の要望に応じて開発したとしている。

社会的距離検知機は既存の監視カメラシステムに容易に組み込めるが、社会的距離を破った人に通知する方法は依然として検討中だという。 たとえば、従業員同士が互いに近づき過ぎてすれ違った時に警報音を鳴らす方法などがあ …

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