テスラのライバル「リヴィアン」が狙うMSポジション
「テスラのライバル」と目されるスタートアップ企業のリヴィアンは2019年におよそ30億ドルの資金を調達した。すでに数十万台の電気自動車を実際に走らせているテスラに対して、まだ1台も出荷してない同社がなぜ注目されているのか。 by James Temple2020.01.08
テスラ(Tesla)が11月に公開した電気ピックアップ・トラック「サイバートラック(Cybertruck)」は 、その鋭角的なボディから鉄球をぶつけても割れない窓ガラスにいたるまで、2019年最大級のニュースとして話題になった。
だが、まだ1台のトラックも完成させていないライバルのスタートアップ企業「リヴィアン(Rivian)」の方が、もっと記念となる年を過ごしたに違いない。
リヴィアンは2019年12月23日、投資会社ティ・ロウ・プライス(T. Rowe Price)が主導した2019年の4回目の資金調達ラウンドで13億ドルを集め、2019年の調達合計額が約29億ドルになったと発表した。一方で、リヴィアンはアマゾンとの間で10万台の配達用小型トラックを製造する契約をまとめ、フォードとは次世代電気自動車開発における技術提供について合意した。両社とも2019年の資金調達における主要な出資者でもある。
リヴィアンは10年間ひっそりと自動車を開発してきたが、2018 …
- 人気の記事ランキング
-
- AI reasoning models can cheat to win chess games 最新AIモデル、勝つためなら手段選ばず チェス対局で明らかに
- Promotion Innovators Under 35 Japan × CROSS U 好評につき第2弾!研究者のキャリアを考える無料イベント【3/14】
- Your boss is watching 機械化する人間たち—— 「見えない目」が変える 職場の風景
- OpenAI just released GPT-4.5 and says it is its biggest and best chat model yet 限界説に挑むオープンAI、最後の非推論モデル「GPT-4.5」
- One option for electric vehicle fires? Let them burn. EV電池火災、どう対応?「燃え尽きるまで待つしかない」と専門家