パルクールできるピョンピョン系ロボット
サルトはこれまで作られた中で、最も敏捷なロボットだろう。 by Michael Reilly2016.12.07
カリフォルニア大学バークレー校の研究者が、とても高く飛び上がるロボットを開発している。
「サルト」は重さ110g未満、高さ数cmしかない小型ロボットだが、1mもジャンプできる。発明者であるダンカン・ホールデン研究員は、サルトのジャンプ力を実現しているジャンプ時に長い時間地面に接触できる機能を「スーパー・クランチ」と呼ぶ。

ただし、サルトの真髄は、ジャンプの高さよりも素早く再ジャンプできることだ。ホールデン研究員はガラゴ(アフリカに生息する小さな霊長類で、飛び跳ねるのが特徴)の跳躍能力を真似てサルトを作った。ガラゴはサルトよりも少し高く飛べる(ガラゴの1.7mに対してサルトは1m)が、サルトはガラゴのように、再ジャンプの準備に1秒もかからない。連続でジャンプでき、1度のジャンプよりも、高く遠くへ飛べるのだ。
要は、サルトはパルクールができるのだ。
(関連記事:IEEE Spectrum, “This Robot Crosses Rough Ground Like a Human Does,” “The Latest Boston Dynamics Creation Escapes the Lab, Roams the Snowy Woods“)
- 人気の記事ランキング
-
- Inside the controversial tree farms powering Apple’s carbon neutral goal 1日100万本の植林が生む 広大な「緑の砂漠」 ブラジル・セラードの光と影
- Three big things we still don’t know about AI’s energy burden ようやく出てきた生成AIの電力消費、残された3つの疑問
- Inside the controversial tree farms powering Apple’s carbon neutral goal 1日100万本の植林が生む 広大な「緑の砂漠」 ブラジル・セラードの光と影
- Synthesia’s AI clones are more expressive than ever. Soon they’ll be able to talk back. 「不気味の谷」越え近づく? 進化した最新AIクローン技術

- マイケル レイリー [Michael Reilly]米国版 ニュース・解説担当級上級編集者
- マイケル・レイリーはニュースと解説担当の上級編集者です。ニュースに何かがあれば、おそらくそのニュースについて何か言いたいことがあります。また、MIT Technology Review(米国版)のメイン・ニュースレターであるザ・ダウンロードを作りました(ぜひ購読してください)。 MIT Technology Reviewに参加する以前は、ニューサイエンティスト誌のボストン支局長でした。科学やテクノロジーのあらゆる話題について書いてきましたので、得意分野を聞かれると困ります(元地質学者なので、火山の話は大好きです)。