音楽に大きな影響力があるというのは、周知の事実だ。音楽のない映画は、音楽がある映画のように見る人の感情を動かせない。BGMなしでのトレーニングは気が乗らないこともあるだろう。だが、こうした反応を数値で表す方法はあるだろうか? もしあるとしたら、それをリバースエンジニアして使えないだろうか?
南カルフォルニア大学の研究チームは、ピッチ、リズム、ハーモニーなどが、さまざまな脳活動や身体的反応(熱、汗、電気的反応の変化)と感情(幸福または悲しみ)をどのように引き起こすかを調べた新しい研究を発表した。機械学習を利用して音楽と人の反応の関係を探り、人々が新しい曲を聞いたときに示す反応を予測する方法だ。10月下旬に開催されたコンピューター科学と芸術の融合をテーマとした学会で研究結果が発表され、セラピーから映画にいたるまでのさまざまな目的で、特定の音楽的体験を設計できる可能性を示した。
今回の研究成果は、映画、テレビ広告、および音楽などのさまざまな形態のメディアが人間の身体や脳に与える影響を解明する、研究室の大きな目標の一部だ。南カリフォルニア大学のシュリカンス・ナラヤナン教授は「メディアがさまざまな感情にどのように影響するかを解明できれば、体験を高めたり支援したりするためにメディアを応用す …
- 人気の記事ランキング
-
- A Google Gemini model now has a “dial” to adjust how much it reasons 推論モデルは「考えすぎ」、グーグルがGeminiに調整機能
- What is vibe coding, exactly? バイブコーディングとは何か? AIに「委ねる」プログラミング新手法
- Meet the researchers testing the “Armageddon” approach to asteroid defense 惑星防衛の最終戦略 科学者たちが探る 「核爆発」研究の舞台裏
- Anthropic can now track the bizarre inner workings of a large language model 大規模言語モデルは内部で 何をやっているのか? 覗いて分かった奇妙な回路