人間は階段を見たことがなくても、それが何なのか、どうやって上ればいいのか理解できる。しかしロボットにとっては、それが乗り越えられない壁に思えてしまう。
私たちが難なく動き回っているところをロボットに模倣させることは、1つの解決策になる。これが、2019年10月30日付けのサイエンス・ロボティクス(Science Robotics)に掲載された、イリノイ大学とマサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者による研究の前提となっている。
イリノイ大学とMITの研究者らは、オペレーターの動きをロボットにマッピングする、人・機械インターフェイス(HMI)を開発した。このHMIは、モーションセンサーを備えた板の上での、飛び跳ねる、歩く、ステップを踏むといったオペレーターの足の動きを読み取ることで機能する。また、このシステムでは、各種センサーが接続されたベストを着用することで、オペレーターの体の動きをトラッキングする。胴体と脚から得たデータは、MITが開発した二足歩行ロボット「ハーミーズ(Hermes)」の小型版にマッピングされ …