米国小児科学会は、子どものスクリーンタイム(デジタル機器などの画面を見ている時間)について次のように述べている。
英オックスフォード・インターネット研究所のアンドリュー・プジビルスキ教授は、これらをすべく的外れなものだと考えている。米国青少年児童心理学会ジャーナル(Journal of the American Academy of Child and Adolescent Psychiatry)に掲載された新たな研究においてプジビルスキ教授のチームは、子どもたちのスクリーンタイムはできる限り少なくすべきだという現在支配的な考え方に反論しただけでなく、適切なスクリーンタイムは子どもにとって良いものだと論じている。
この研究では、2つのアイデアについての実験を実施した。「1つめは、若者にとっての『最適』なスクリーンタイムは存在するのかというものです」。プジビルスキ教授はメールでの取材にそう答えた。「2つめは、スクリーンタイムが幸福度に大きく影響する臨界値あるいは転換点があるのかを探そうというものです」。
プジビルスキ教授らは、子どものデバイス使用またはテレビ視聴が1日2時間未満の場合、「緩やかな正の相関性」があることを発見した。同チームは、医学的に推奨されている時間とは異なり、子どものスクリーンタイムが「1日5時間以上」にならなければ、親はその違いに気づかないと報告している。
今回の研究結果は、米国国勢調査局が2016年6月から2017年2月にかけて実施した子どもの健康に関する国勢調査で対象とした3万5000人以上の米国の子どもおよび保護者のデータに基づいている。プジビルスキ教授によると、彼の分析は、テレビ、ビデオゲーム機、タブレット、ノートPC、スマートフォン、その他画面を持つあらゆるデジ …