人工知能(AI)を活用するディープフェイク映像技術は、世界のトップクラスの専門家の想像すら超えた速度で進歩している。
その驚くべき軌跡は、数年以内に事実上見破ることのできない完璧なディープフェイクが可能になることを意味している。ディープフェイクの草分けであり、南カリフォルニア大学のハオ・リー准教授は、9月18日のMITテクノロジーレビュー主催のカンファレンス 「Em Tech(エムテック)」でそのように述べた。
リー准教授は、カリフォルニア大学バークレー校のハニー・ファリド教授と密接な協力関係にある。ファリド教授は、世界最高のデジタル・フォレンジック科学者の1人だ。つまるところ、ファリド教授の仕事はリーが作るようなディープフェイクを見抜くことだ。同教授とリー准教授は広い意味で協力関係にある。
「私たちはディープフェイクが完璧になると仮定したアプローチで協力し合っています。2~3年後には完璧になると思っています。それが本物なのかフェイクなのか見分ける方法がなくなるので …