KADOKAWA Technology Review
×
【冬割】 年間購読料20%オフキャンペーン実施中!
過冷却で人間の肝臓の27時間保存に成功、ハーバード大など
Jeffrey Andree, Reinier de Vries and Korkut Uygun
生物工学/医療 無料会員限定
Doctors have put human livers in suspended animation

過冷却で人間の肝臓の27時間保存に成功、ハーバード大など

ハーバード医科大学院の研究者たちが、人間の肝臓を過冷却した後、27時間後に温かい血液を輸血することで、その機能を回復させることに成功した。人間の臓器を体外で長時間保存できるようになれば、臓器移植を待つ患者の命を救える可能性が高くなるだろう。 by Antonio Regalado2019.09.13

0度より低く冷却した人間の肝臓を、再び温めて元に戻すことに成功したという研究が発表された。

「過冷却」された肝臓は、27時間後も健康な状態だった。体外での肝臓の生存時間としては、従来より1日近く長い。

臓器の機能を損なうことなく、体外で長時間保存するための研究は盛んに実施されており、今回の研究もその1つである。

「本当に必要なのは、アポロ計画のように、臓器保存・共有の新たなパラダイムを作り出すことです」と話すのは、今回の研究を率いた臓器研究者のコルクット・ウイグン准教授だ。同研究は、ハーバード医科大学院とマサチューセッツ総合病院にあるウイグン准教授の研究室で進められた。「カギとなるテクノロジーは、すでに存在しているか、到達間近だと考えています」。

事 …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
【冬割】実施中! 年間購読料20%オフ!
人気の記事ランキング
  1. The humans behind the robots 家事ロボット、実は8割は遠隔操作 あなたは受け入れられますか?
  2. Promotion Innovators Under 35 Japan × CROSS U 無料イベント「U35イノベーターと考える研究者のキャリア戦略」のご案内
  3. Can Afghanistan’s underground “sneakernet” survive the Taliban? タリバン政権下で生き残りをかける「コンテンツ密売人」たち
  4. The 8 worst technology failures of 2024 MITTRが選ぶ、 2024年に「やらかした」 テクノロジー8選
  5. AI’s search for more energy is growing more urgent 生成AIの隠れた代償、激増するデータセンターの環境負荷
▼Promotion 冬割 年間購読料20%off
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年受賞者決定!授賞式を11/20に開催します。チケット販売中。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2024年版

「ブレークスルー・テクノロジー10」は、人工知能、生物工学、気候変動、コンピューティングなどの分野における重要な技術的進歩を評価するMITテクノロジーレビューの年次企画だ。2024年に注目すべき10のテクノロジーを紹介しよう。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る