トランプ大統領も口撃、FBの暗号通貨に世界各国から批判殺到
フェイスブックが6月に発表した暗号通貨「リブラ」に対し、国内外の政治家や金融関係者がこぞって強く批判し、警戒を強めている。 by Mike Orcutt2019.07.16
デジタル通貨の計画を発表すれば、数多くの攻撃に対する反論をこなさなければならない。フェイスブックのブロックチェーン事業を率いるデビッド・マーカスはそう知っていたかもしれない。それでも、いきなりトランプ大統領のツイッターの標的にされてしまう覚悟まではなかったに違いない。
フェイスブックのブロックチェーン・ネットワークの暗号通貨であるリブラ(Libra)は、「高い評価も信頼もほとんど得られないでしょう」。トランプ大統領は7月12日にこうツイートした 。さらに、「ビットコインも他の暗号通貨も好きではありません。これは通貨ではない。非常に不安定で、根拠とするものもありません」とも付け加えている。
https://twitter.com/realDonaldTrump/status/1149472282584072192
こう指摘するのはトランプ大統領だけではない。6月18日にフェイスブックが新たな暗号通貨としてリブラを初めて発表して以来、マーカスは世界中のさまざまな国からの容赦ない批判や詮索への対処を迫られてきた。
インドのサブハッシュ・ガルグ財務省経済局次官は、7月8日付けのブルームバーグで、「フェイスブックの通貨は計画について説明が十分になされていない」と述べた。 なんにせよインドは、私的な暗号通貨というアイデアは受け入れられないとしている。
中国も同様だ。中国 …
- 人気の記事ランキング
-
- What is vibe coding, exactly? バイブコーディングとは何か? AIに「委ねる」プログラミング新手法
- Promotion MITTR Emerging Technology Nite #32 Plus 中国AIをテーマに、MITTR「生成AI革命4」開催のご案内
- Anthropic can now track the bizarre inner workings of a large language model 大規模言語モデルは内部で 何をやっているのか? 覗いて分かった奇妙な回路
- Tariffs are bad news for batteries トランプ関税で米電池産業に大打撃、主要部品の大半は中国製
- AI companions are the final stage of digital addiction, and lawmakers are taking aim SNS超える中毒性、「AIコンパニオン」に安全対策求める声