建設現場は危険な職場だ。死亡事故の発生率は他の産業に比べて5倍も高い。
現在、いくつかの大手建設会社が、事故がいつ起こるかを予測することで、作業員たちの命を守り、かつ費用の節約にもなり得るテクノロジーを試験中だ。
ボストンを拠点とした大手建設会社のサフォーク(Suffolk)は、 コンピュータービジョンを専門とする市内の企業、スマートヴィッド(SmartVid)と協力し、1年以上かけて事故予測システムを開発してきた。今年に入ってサフォークは競合数社を説得し、テクノロジー改善のためのデータを共有するコンソーシアムに参加させた。
サフォークの最高データ責任者(CDO)兼執行副社長のジット・キー・チンが6月12日、MITテクノロジーレビュー主催のカンファレンス「エムテック・ネクスト(EmTech Next)」で、このプロジェクトと共同研究について語った。
同社が共同開発している事故予測システムは、建設現場の画像と事故記録を用いて訓練された深層学習アルゴリズムを使用する。訓練後のアルゴリズムは、新しい建設現場を監視して、作業員が手袋を着用していなかったり、作業中に危険な機器に近づきすぎていたりといった事故につながりそうな状況を警告できる。
「安全性は …