産業用ロボットは概して高価だ。最先端ロボットともなると、一式10万ドルを超えることもある。そう考えると、比較的少数の中小企業がロボットを1つだけ所有していたり、大企業でさえ人々が予想するようなペースではロボットを導入していなかったりしても驚くには当たらない。
ロンドンに拠点を構えるロボット工学企業「オートマタ(Automata)」は、そうしたロボット導入の遅れを挽回しようと考えている。オートマタが「エヴァ(Eva)」という名で販売しているロボット・アームの価格は7500ドルだ(映画『ウォーリー(原題は WALL-E)』のロボットの名にちなんでいる)。同社は、中小企業が実際に必要とする、より基本的な機能のみに焦点を当てることで、ロボットを広く普及させようと考えている。複数の投資家から950万ドルの支援を受けており、その中にはロボット製造の巨大企業であるABBも含まれる。
エヴァは小規模な製造を念頭に設計された。バックパックに入れて運べるほど軽く、机の上に置けるほどコンパクトだ。さらに重要なことに、簡単に使えるよう設計されている。エヴァのソフトウェアはさまざまなデバイスで動作し、ドラッグ&ドロップ機能も備える。オートマタによると、誰でも最小限の訓練か、あるいはまったく訓練をせずに、たった15分でプログラミングができるようになると …