今世紀半ばまでに「ゼロカーボン電力」を達成するというカリフォルニア州の計画の実現には、画期的なイノベーションの開発と、州の経済におけるあらゆる分野での改革が必要だ。
これは、カリフォルニア州の野心的な気候政策を達成するために必要となる可能性があるテクノロジーを評価した、エネルギー未来イニシアチブ(EFI:Energy Futures Initiative)による報告書の主な提言だ。EFIはワシントンDCを拠点とする非営利団体である。
カリフォルニア州法は、2030年までに温室効果ガスの排出量を全経済活動において1990年比で40%削減し、2045年までに二酸化炭素排出量ゼロのエネルギー源のみで供給する発電システムを構築することを義務付けている。さらに、ジェリー・ブラウン元知事が去年署名した州知事命令によって、2050年までに総排出量を80%削減することを確約している。
アーネスト・モニーツ元米エネルギー長官らが設立したEFIによるこの報告は、これらはすべて達成可能だと結論づけている。しかし、同時にカリフォルニア州や他の州・国が脱炭素化に取り組むうえで必要な努力がどれほど大きなもの …