道具の使い方を学ぶことは、人間の知能の進化に重要な役割を果たした。同じことが、より賢く高い能力を持ったロボットの出現にも不可欠であることが証明されるかもしれない。
新しい研究によってロボットも、実験と人間に対する観察を組み合わせることで、道具の少なくとも基本的な使い方を理解できることが示された。
グーグル・ブレイン(Google Brain)の研究者であるチェルシー・フィン博士と、カリフォルニア大学バークレー校セルゲイ・レビン助教授は、レビン助教授の研究室の学生らとともにロボット・システムを共同開発した(フィン博士とレビン助教授はそれぞれ2018年と2016年に、MITテクノロジーレビューの「35歳未満のイノベーター35人」で紹介している)。
実験装置は、人間あるいはコンピューターが制御する既製のロボット・アームと、アームが届く範囲の環境を見るカメラで構成されている。もっとも重要なのは、このロボット・アームが非常に大規模なニューラル・ネットワークを実行するコンピューターを使って学習できることだ。
このロボットは、ちりとりやほうき …