もしソーシャルメディア上で政治関連のやりとりをした時に、内容が機械的だったり、予測可能な範囲の内容に思えたりしたら、話し相手はボットかもしれない。
米国大統領選挙の前日に発表された研究によれば、推定約40万のボットが、ツイッター上で信じられないほどの頻度でツイート(リツイートもされている)しており、選挙関連の全メッセージの20%近くを占めている。
論文の著者である南カリフォルニア大学情報科学研究所のアレサンドロ・ベシ研究員とエミリオ・フェラーラ助教授によれば、ボットは、数が多いだけでなく、影響力がかなり強く、オンラインでの議論を歪める可能性があるという。
ひとつ疑問がある。ボットを作ったのは誰か? 突き止めるのは不可能だと、フェレーラ助教授はMIT Technology Reviewに述べた。フェレーラ助教授は、この秋1カ月以上(全3回の大統領候補者討論会の時期に重なる)にわたって実施した研究に関する本誌の取材で、自身の考えを述べた。以下はそのインタビュー記録だ(編集済み)。
研究により、ボットの影響力は驚くほど高いと判明しました。そのことを説明していただけますか?
私たちは、あるアカウントが、他のアカウントに対してどれだけ多くのつながりがあるか、どれだけ多くの個々のユ …