発展途上国での人工知能(AI)の新たな活用方法を見出した企業や非営利団体が、AIツールを使って農業の収穫量や乳幼児の保健医療、起業家の収入の改善に取り組んでいる。サンフランシスコで3月26日に開催されたMITテクノロジーレビュー主催のカンファレンス「EmTechデジタル」に登壇した講演者らが語った。
南アフリカとケニアに拠点を置くIBMアフリカ研究所のソロモン・アセファ所長は、天候パターンや土壌の湿り具合などの条件の変化に基づき、AIを使って特定の地域で作物の収穫量をより正確に予測している。
生育状態に対する洞察を得られれば、農家は融資を受けて事業を拡大しやすくなるだけでなく、適切な種や肥料、理想的な植え付けや収穫の時期をより正確に判断しやすくなる。
これとは別の取り組みとして、IBMアフリカ研究所はトラクターを必要とする農家とトラクターのリースを希望するオーナーとを繋ぐスタートアップ企業のハロー・ …