KADOKAWA Technology Review
×
【冬割】 年間購読料20%オフキャンペーン実施中!
AIアシスタントの進化には
「身体」が必要だ
Ms. Tech | Amazon
カバーストーリー 無料会員限定
Alexa needs a robot body to escape the confines of today’s AI

AIアシスタントの進化には
「身体」が必要だ

ユーザーと音声でやり取りできる人工知能(AI)アシスタント製品が、爆発的に普及している。アマゾンのAIアシスタント「アレクサ」の開発を主導する研究者は、AIアシスタントが本当の知性を身に付けるには「世界を探索する必要」があるという。 by Will Knight2019.04.02

「アレクサ、もっと賢くなれないのかい?」

アマゾンのアレクサ(Alexa)人工知能グループを率いるロイット・プラサド主席科学者が自身に問い続けている質問だ。また、人工知能(AI)の分野が、これまでに実際どれほどの進歩を果たし、まだまだ道は遠いことを我々に知らしめる質問でもある。

プラサド主席科学者は3月26日に開かれたMITテクノロジーレビュー主催のAIカンファレス「EmTechデジタル」で、AIアシスタントの知能の限界や、アレクサで使われているテクノロジーについて説明した。

アマゾンの人気バーチャル・アシスタントであるアレクサは、これまで順調な道のりを歩んできた。2014年、アマゾンはスマート・スピーカー「エコー(Echo)」のインターフェイスとして、忍耐強く、きびきびした朗らかな女性の声を備えたアレクサを発表した。エコーは、音声による質問や指示に応答する卓上デバイスで、部屋の端にいる人の声も聞きとれる。

2014年以来、エコー製品は1億個以上を売り上げている。エコーの成功に刺激されたグーグルやアップルは、急いで競合製品の製造に取り掛かった。バーチャル・アシスタントはいまやテレビ、自動車、ヘッドフォン、ベビーモニター、トイレなど何百もの種類のデバイスに導入されている。

バーチャル・アシスタントがこれほど普及しているのは、ソフトウェアが単純なリクエストに答えるのがいかに上手くなったかを示す証である。ユーザーは役に立たないバーチャルアシスタントには我慢できないからだ。しかし、長く使用していると、テクノロジーの欠点が姿を見せ始める。アレクサは追加の質問や「うーん」といった言葉に簡単に混乱してしま …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
【冬割】実施中! 年間購読料20%オフ!
人気の記事ランキング
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年受賞者決定!授賞式を11/20に開催します。チケット販売中。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2024年版

「ブレークスルー・テクノロジー10」は、人工知能、生物工学、気候変動、コンピューティングなどの分野における重要な技術的進歩を評価するMITテクノロジーレビューの年次企画だ。2024年に注目すべき10のテクノロジーを紹介しよう。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る