もしクルマがドライバーの眠気を感知して、カフェインを少し補給するために、コーヒーショップに連れて行ってくれるとしたらどうだろう?あるいは、運転中の怒りを感知して、落ち着かせるためにお気に入りの曲をかけてくれるとしたら?
マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボからスピンアウトした、感情検出テクノロジーを開発するスタートアップ企業、アフェクティバ(Affectiva)の質問の一部だ。アフェクティバは、運転中の怒りから旅の途中で即興で口ずさむ歌に至るまですべてを記録するプログラムを通じて、ドライバーの振る舞いに関する膨大な量のデータを収集したという。
「当社は車外だけに目を向けるのではなく、車内にも目を向けた、包括的な自動車用人工知能(AI)システムを求めています。AIに、車内にいる人々の精神や感情の状態を認識させたいのです」。アフェクティバでAI研究担当部長を務めるタニヤ・ミシュラは、MITテクノロジーレビュー主催のカンファレンス「EmTechデジタル(EmTech Digital)」の壇上でこう語った。
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