テック企業は「シャローフェイク」に対処を、人権活動家ら訴え
人工知能(AI)を利用して偽の画像や映像を合成する「ディープフェイク」の問題が注目されている。だが人権活動家らはその前に「シャローフェイク」によるデマがすでに社会に蔓延していることに注目すべきだという。 by Bobbie Johnson2019.04.03
テック業界は、人工知能(AI)を利用して偽の音声と映像を合成する「ディープフェイク」が社会に広く拡散する前に抑え込む、またとない機会を有している。こう語るのは、人権活動家のサム・グレゴリーだ。
だが、テック業界の主だった企業が、ディープフェイクよりも雑な作りの「シャロー(shallow=浅い)フェイク」によるデマの蔓延と、より深刻な被害の問題を抑え込むのには、まだまだ時間がかかりそうだとグレゴリーは指摘する。
グレゴリーは、動画を利用した基本的人権の保護に取り組んでいる組織「ウィットネス(WITNESS)」のプログラム・マネジャーだ。活動家や被害者が虐待を明らかにする目的で動画を利用するのを支援したり、あるいは逆に独裁政権が反対派を抑え込むために動画を利用したりするケースを監視したりしている。
3月25日に開催されたMITテクノロジーレビュー主催のカンファレンス「EmTechデジタル(EmTech Digital)」に登壇したグレゴリーは、私たちが現在目にしているディープフェイクは「嵐の前の静けさ」だと話した。
「悪質な合成メディアはまだ広くは使われていません。ツールもまだ商品化されておらず、スマホで使えるようにはなっていません」。現在はまさに、ディープフェイクの作成者にとって、悪質な合成メディアと闘う方法を確立し、悪人が技術を広範囲に展開する …
- 人気の記事ランキング
-
- The UK’s generational tobacco ban might not work. I’m supporting it anyway. 2009年以降生まれには一生売らない——英「たばこ根絶」への賭け
- Promotion Call for entries for Innovators Under 35 Japan 2026 「Innovators Under 35 Japan」2026年度候補者募集のお知らせ
- Four nuclear reactors hit a big milestone in the US 米原子炉スタートアップ4社が臨界達成、原発新時代の幕開けか?
- Inside the world’s deepest and longest subsea road tunnel 世界最長の海底道路トンネル 海面下300mの掘削現場に 本誌記者が潜入
- Interview with Prof. Keisuke Fujii 量子コンピューター、「設計思想」を問う段階へ——藤井啓祐教授に聞く
