全体の1割を超える赤ちゃんが、早産で生まれる。小さくて虚弱な早産児は、たいていは病院の保育器の中で、適正な温度を保ちながら注意深く監視する必要がある。
小さな早産児が多くのケーブルにつながれ、医療機器に取り囲まれているのは、胸の痛む光景だ。だが、新たなモニタリング・システムのおかげで、こういったケーブルは不要になるかもしれない。新型モニタリング・システムは直径わずか数センチの非常に薄い2枚のパッチで、新生児の胸と足に貼り付けて使用する。
ノースウエスタン大学の学際研究チームが開発したこの装置は、透明なバンドエイドに似た外見だ。新生児が発するあらゆるバイタルサインを追跡するセンサーを搭載している。ケーブルも電池も使わない、世界初の新生児用モニタリング・システムだ。
装置には近距離無線通信(NFC)チップが埋め込まれており、すべてのデータを装置内で収集し、処理した後、Bluetoothで外部装置へ送信する。センサーの電力供給にはワイヤレス電力伝送を使う。
システムはすでに、シカゴにある2つの病院で60人以上の新生児に対して試験 …