ロボットや人工知能などのテクノロジーが進化し、社会に実装されていく中で、私たちはどこまでテクノロジーを受容できるのでしょうか。
日本政府は「Society 5.0」において少子高齢化や過疎化といった日本社会の問題解決にロボットを活用する方針を示すなど、ロボットを活用する動きが急速に進んでいます。しかし、どんなにすばらしいテクノロジーであっても、「人間とのコミュニケーション」を避けては通ることはできません。ただ便利なだけの「道具としてのロボット」では医療や福祉といった現場で対人業務を担ったり、人間と一緒に協働したりすることは難しいかもしれません。
そこで、今回のEmerging Technology Niteは、豊橋技術科学大学の岡田美智男教授をゲストにお迎えし、 「ロボットと人間のコミュニケーション」をテーマに開催します。岡田教授は「能力の高さ」を誇示する従来のロボットとは一線を画し、「弱さ」を見せることで人間との協調を目指す「弱いロボット」を提唱・開発しています。
第1部では、岡田教授が開発している「弱いロボット」の概要や、弱いロボットの開発を通じて得られた人間同士のコミュニケーションに対する洞察についてお話しいただきます。第2部では来場者のみなさまとともに、これからのロボットと人間とのコミュニケーションのあり方について議論していきます。
ロボットと人間が共生する社会の未来について考えるとともに、「便利さ」とは異なる視点でのロボットやAIの研究開発やビジネスを見つめ直す機会にしていただければ幸いです。
■Emerging Technology Niteとは?
MITテクノロジーレビュー[日本版]が平日夜に開催するマンスリー・イベントです。最前線で活躍する研究者や起業家など有識者の方をお招きし、いま注目したいエマージング・テクノロジー(萌芽技術)の最新動向をリアルの場でお届けします。
登壇者紹介
岡田美智男(おかだ みちお)
豊橋技術科学大学 情報・知能工学系 教授。東北大学大学院工学研究科博士後期課程修了後、NTT基礎研究所 情報科学研究部、国際電気通信基礎技術研究所(ATR)などを経て、現職。社会的ロボティクス、ヒューマン・ロボットインタラクション、コミュニケーションの認知科学などに興味を持つ。主な著書に、『〈弱いロボット〉の思考 わたし・身体・コミュニケーション』(講談社現代新書、2017)、『ロボットの悲しみ コミュニケーションをめぐる人とロボットの生態学』(共編著、新曜社、2014)、『弱いロボット』(医学書院、2012)などがある。
いま、MITテクノロジーレビューに新規で有料購読会員に申し込むと、今回のイベントに500円で参加できます。(2500円割引)さらに、ロボットとの協働や雇用についての関連記事もまとめているeムック『Future of Work ポストAI時代に向けて考える、「働くこと」の意味』もダウンロード可能です。
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