KADOKAWA Technology Review
×
【冬割】 年間購読料20%オフキャンペーン実施中!
野菜や果物が「2倍長持ち」、ゲイツも出資するコーティング剤
Ms. Tech | Apeel
ニュース 無料会員限定
A “second skin” for fruit and veg could make them last twice as long

野菜や果物が「2倍長持ち」、ゲイツも出資するコーティング剤

農家が生産する果物と野菜の3分の1は、食卓に上がることなく廃棄されている。植物由来の原材料を用いたコーティング剤を農作物に塗布することで、鮮度を従来の2~3倍長く保てるようになるという。 by Charlotte Jee2019.02.18

毎年生産される農産物全体の3分の1は食卓に上ることがない。食べられずに廃棄される農作物は、ゴミ全体のうち約13億トンを占め、金額にしておよそ1兆ドルに相当する。

その主な理由の1つは、食べごろを過ぎたように見える果物や野菜を人々は捨ててしまいがちだということだ。カリフォルニア州に本社を置くアピール・サイエンシズ(Apeel Sciences)は、この問題を解決できると考えている。食用で無香料のコーティング剤を使うことで、果物や野菜の食べごろの期間を通常の2〜3倍に引き延ばせるという。

同社の薄いコーティングは、果物や野菜の繊維、皮、種から作られている。それらの原材料を粉末状にして水に溶かしたものを、スプレーしたり、浸したり、刷毛で農産物に塗って乾かす。この「セカンドスキン」は障壁の役割を果たし、食品が腐る主な原因となる水分の蒸発や空気への曝露を防ぐのだ。通常1カ月間鮮度を保つレモンは、アピールのコーティング剤を用いると2カ月以上鮮度を保てる。コーティング …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
【冬割】実施中! 年間購読料20%オフ!
人気の記事ランキング
  1. Promotion Innovators Under 35 Japan × CROSS U 無料イベント「U35イノベーターと考える研究者のキャリア戦略」のご案内
  2. The 8 worst technology failures of 2024 MITTRが選ぶ、 2024年に「やらかした」 テクノロジー8選
  3. AI’s search for more energy is growing more urgent 生成AIの隠れた代償、激増するデータセンターの環境負荷
▼Promotion 冬割 年間購読料20%off
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年受賞者決定!授賞式を11/20に開催します。チケット販売中。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2024年版

「ブレークスルー・テクノロジー10」は、人工知能、生物工学、気候変動、コンピューティングなどの分野における重要な技術的進歩を評価するMITテクノロジーレビューの年次企画だ。2024年に注目すべき10のテクノロジーを紹介しよう。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る