再生可能エネルギーや地球温暖化対策に公共投資する「グリーン・ニューディール(Green New Deal)」政策の展望は、米国の政治をあっと驚かせるものであった。しかし、その大部分は、確約された政策のリストというよりも、緩やかな一連の目標に留まっていた。
2月7日の朝、民主党のアレキサンドリア・オカシオ・コルテス議員(ニューヨーク州選出、上の写真中央)とエド・マーキー上院議員(マサチューセッツ州選出)は、ついに「グリーン・ニューディール」環境関連法案のより具体的な提案の少なくともいくつかを明らかにする枠組みを発表した。
その大部分は予想されていた通り、農業、建設、エネルギー、運輸からの温室効果ガスの排出を削減するという起草者の野望が表現されたものだった。送電網を近代化し、気候災害に耐えられるように都市を強化することも求めている。
さらに興味深いのは、この新たな枠組みがようやく、これらの目標を達成するために採用可能なテクノロジーの組み合わせに関する新しい詳細な情報を提供していることだ。エネルギー業界と環境団体がすでに活発に議論し、反目し合ってきた問題に対処しようとしている(「非現実的な「グリーン・ニューディール」には科学的な視点が必要だ」を参照)。
今回提案された枠組みの重要なポイントは次の4つだ。
1. クリーンだが、再生可能ではない
一部の人々は、この提案で、多くの環境団体が主張していたように、風力と太陽光を主とした再生可能エネルギーのみに発電が限定されるのではないかと懸念していた。
しかし提案は、電力分野をどのように浄化していくのかについて、比較的技術にとらわれないアプローチを採用している。「クリーンエネルギー源、再生可能エネルギー源、温室効果ガスを排出しないエネルギー源で、米国の電力需要の100%」を満たす必要があると述べている。
原子力発電や、炭素回収システムと化石燃料発電の併用のような無炭素エネルギー源は容認されるようだ。ほとんどのエネルギー研究者は、そのような安定した無炭素エネルギー源 …