グーグルのAI研究者の次のチャレンジ「花火」はなぜ難しいのか?
知性を宿す機械

DeepMind wants to teach AI to play a card game that’s harder than Go グーグルのAI研究者の次のチャレンジ「花火」はなぜ難しいのか?

「アルファ碁」で囲碁を攻略したディープマインドとグーグルの研究チームが次に挑むのは、「花火」というカードゲームだ。独特のルールを持つこのカードゲームは、囲碁やチェスよりも高いレベルの推理力を必要とするという。 by Karen Hao2019.02.26

「花火(Hanabi)」というカードゲームで遊んだことがあれば、花火が他のどんなカードゲームとも異なるという説明に納得できるはずだ。花火は自身の手札は見られないが、他のプレイヤー全員のカードをすべて見られる協力型のゲームだ。

花火で勝つためには、各プレイヤーが限られた回数のラウンドで、(自分からは見える)他のプレイヤーのカードのヒントを出し、特定の順序ですべてのカードを並べなければならない。花火は、戦略、推理、そして協力を必要とする、激しい運動のようなゲームだ。グーグル・ブレイン(Google Brain)やディープマインド(DeepMind)の研究者が、花火を人工知能(AI)が次に取り組むのにうってつけのゲームだと考える理由はそこにある。

研究チームは新しい論文で、花火はAIがすでにマスターした他のゲーム、たとえば、チェスや囲碁、ポーカーなどとは異なり、「心の理論(Theory of mind)」やより高いレベルの推理力が必 …

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