わずか数分で一気に印刷、新方式の超高速3Dプリンター
3Dプリンターが普及しつつあるとはいえ、そのほとんどはプリントに非常に時間がかかるという問題を抱えている。カリフォルニア大学バークレー校の研究チームは、従来のようにレイヤーでプリントするのではなく、レジンに光を投射して一気に固形化することでこの問題を解決した3Dプリンターを開発した。 by Erin Winick2019.02.05
3Dプリントはこれまでずっと速度に問題を抱えていた。レイヤーを次々にプリントして、材料を急速に熱するという手法に、わずかながらの進歩はあったものの、依然としてその速度は遅すぎるため、主となる用途の多くで使えるレベルではない。そこでカリフォルニア大学バークレー校の研究チームは、物体をほとんど瞬時に3Dプリントしてしまう新たな方法によって、3Dプリントの世界にテコ入れをしようと目論んでいる。
通常3Dプリントでは、1枚のプラスチック・レイヤーを次々と重ねて物体を形成し、光を使って連続的なレジンのレイヤーを固形化する。レーザーで溶かした金属粉を固形化するものもある。
しかし、今回発表された新たな3Dプリンターは、 …
- 人気の記事ランキング
-
- China built hundreds of AI data centers to catch the AI boom. Now many stand unused. AIデータセンター 中国でバブル崩壊か? 需要低迷で大量放置の実態
- Promotion MITTR Emerging Technology Nite #32 Plus 中国AIをテーマに、MITTR「生成AI革命4」開催のご案内
- How 3D printing could make better cooling systems 3Dプリントで製造の制約を解放、高効率な熱交換器が設計可能に
- Brain-computer interfaces face a critical test 使用者は世界100人未満、 脳インターフェイスは 本当に実用化できるか?
- The foundations of America’s prosperity are being dismantled 崩壊する科学エコシステム、 トランプ政権がもたらす 「取り返しのつかない損害」