上に掲載した顔写真は、特に注目に値するようなものには見えない。たとえば、フェイスブックやリンクトイン(LinkedIn)といったところから簡単に取り込めるような写真だ。ところが実際には、これらの顔は新しい種類の人工知能(AI)アルゴリズムによって作り出されたものなのだ。
エヌビディア(Nvidia)の研究チームはこのほど、あまりにも見事で不気味なリアリズムを備えた、完全に架空の偽物の顔を生成する方法を発表した(論文はこちら)。
GAN(敵対的生成ネットワーク)を構築する新しい方法を考案したのは、テロ・カラス、サムリ・レイン、ティモ・アイラの3人である。
GANはコンピューターが違和感のない偽物を生成できるようになるまで、2つの敵対するニューラル・ネットワークを使ってデータ・セットの特質を十分に学習する。GANを画像分野に適用すれば、非常にリアルな偽物を生成するのに使える。エヌビディアの研究チームは、過去にもGANを使って人工的なセレブを生成している(GAN発明者、イアン・グッドフェローの記事も参照してほしい)。
エヌビディアはAIにとってきわめて重要なコンピ …