人工知能(AI)開発の主導権をめぐる中国と米国の競争が激化する中、AIの倫理に関する議論の高まりを受け、カナダとフランスがリーダーに名乗りを上げている。
12月始め、G7の加盟国がモントリオールに集結し、AIの影響について話し合った。カナダのジャスティン・トルドー首相とフランスのデジタル担当ムニール・マジュビ副大臣は、「AIに関する政府間パネル(International Panel on Artificial Intelligence)」の創設を発表した。現在、立ち上げ中のこの国際的な連立では、AI技術者や科学者がAIに関するテクノロジーの危険性を評価したうえで、参加国が適切な政策を立てる計画だ。
AIに関するG7のマルチ・ステークホルダー会議の最後に、トルドー首相は、「カナダがAIで世界のリーダーになれば、この分野において今後直面する倫理的な問題を率先して解決する義務も負うことになります」と語った。
トルドー首相とフランスのエマニュエル・マクロン大統領は、今年初めにAIにおいて協力すると発表していたが、詳細はほとんど明かしていなかった。
トルドー首相のスピーチ後、マジュビ副大臣はイン …